社会の窓からこんにちわ

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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
あなたもなれるかも?未来を開く転輪聖王◇10年寝かせておいた漫画。
「ボムガール」めけ。さんからのリクエストで、漫画レビューをやってみた。
漫画というか、いささか卑怯なチョイスになっていることをあらかじめお詫びしておきたい。すいません。

で、その漫画というのは何かというとコレだ。

内容とは一切無関係な表紙。全2巻。

あなたもなれるかも?
未来を開く転輪聖王
CAKKAVATTIN

原作:カンカー・レーヴァタ
作画:ナーギタ&サーマー
監修:麻原彰晃


要するにオウムの漫画である。
表紙は『スター・ウォーズ』をそのままパクったものだが、内容には全く関係がない。

全2巻、B5サイズの冊子で、麻原彰晃が「オウム真理党」を結成して選挙に打って出たころ、勝手にぼくのアパートのポストに入れられていた。宣伝活動の一環だったらしい。
当時ぼくは上京して数年も経っておらず、黙っていても向こうからネタがタダで入ってくるなんて、東京はなんてすごいんだと感激した覚えがある。
他にも「真理月報」という新聞のようなものも入っていたが、それは分解・コラージュして自家製便箋にさせていただいた。
その便箋で手紙を書くと、送られたほうは非常に反応に困るというもので、作ったはいいが使いどころがなく、いまだに放置してある。


漫画の内容だが、一言で言えば、オウムの宣伝を兼ねた麻原彰晃一代記である。
自分の生い立ちを漫画にして配る教祖というのもそうそういないと思うが、サブカルチャーに近かったオウムならではという気もする。
ただ、漫画に出てくる生い立ちは、実際とはかなり違う。


高校ではみんなに馬鹿にされ、友達もおらず、腕っぷしも弱ければ勉強もできず、憧れの同級生はいじめっ子の彼女に納まり、大学受験は失敗し……とまるでいいところのない主人公・しょう。
そんなのび太以下の青春を送るうち、彼は
「超能力でもあればなあ
 何でも思いのままになるのになあ」
と後ろ向きな考えにとりつかれるようになる。

その甲斐あってか、ある日しょうの夢にシヴァと名乗る人(神様なわけだが)が現れ、
「……一生懸命
 修行しなさい!」
ビームを浴びせる。

「あ、あなたは!」
画力のせいか有難みの薄いシヴァ。

それ以来、しょうにはめきめき超能力が身についていく。
ここで突如
「これが
 私の最初の
 神秘体験だった
 のです」
とモノローグが入り、しょうって麻原彰晃の「彰」だったのかと判明する仕組み。
実際は「しょう」じゃなくて「ちづ」なわけだが。


なお、この漫画のような
「ダメダメだった自分にもこんなすごい超能力が!」
という展開は、ダメダメ部分を強調すればするほど後半のカタルシスが大きいので、宗教勧誘用の書物ではその効果を利用したものが多い。
宗教に限らず、ネットワークビジネス(ねずみ講みたいなもの)でも使われるテなのでご注意を。


神秘体験以来、独学の修行によって、千里眼や空中浮揚などの超能力を身に付けていく麻原彰晃。

空中浮揚だ!
空飛ぶ麻原彰晃。


ある日の瞑想中、彼は自殺しようとしている女性のビジョンを見る。
その女性は高校時代の憧れの同級生であった。付き合っていたいじめっ子に弄ばれてフラれたため、ヤケになったのである。
ビジョンが未来予知だと気づいた麻原彰晃は、自殺を食い止めんと彼女の家に車を走らせる。
うろたえる新実氏。
「新実」ってもしや。


今まさに手首を切ろうとする彼女のもとに、絶妙なタイミングで現れ体当たりを食らわせる麻原彰晃。この出現の仕方があまりに唐突すぎてちょっと笑うが(下図参照)。

突如あらわれる麻原彰晃。
どこから出てきたのか。


この事件をきっかけに、自分の超能力を悩める人の救済に使おうと決心する麻原彰晃。
教団を立ち上げ、チベットの高僧やダライ・ラマと親交を結び、ついに最終解脱まで果たす中、日本の行く末に不安を感じていた彼は、弟子たちの勧めにより、ついに政界に進出することを決意。

「さあ
 あなたも私達と
 共に
 ”転輪聖王”への道を
 歩いてみないかい?」

という問いかけでこの漫画は終わる。
転輪聖王というのは
「徳によって全世界を統治するとされる伝説上の理想王のこと」
だそうだ。
公明党と同じく、政教分離とか野暮なことは言わないのである。

結局その理想も絶たれてしまったわけだが、殺人とか血なまぐさい方向に走らなければ、いまだに毎回出馬していたかもしれない。
しかしドクター中松にしろ又吉イエスにしろ、ちょっと変わった人が選挙に出たがるのはなんでだ。

血なまぐさいといえばこの漫画、こういうシーンがちらりと登場。
「ポア」図解
特殊な技法。

流行語にもなった「ポア」である。
一般的には単に「殺人」という意味で捉えられているが、もともとはたぶん違う意味なんじゃないかなぁとほんのり推測できるひとコマであった。


最後に、漫画ではやたら男前に描かれている麻原彰晃。
漫画なんだから仕方ないじゃないのという意見もありそうだが、いくらなんでも美化の限度を超えているので、現物と並べてみた。

きりっ!
男前な漫画版。

のほほん。
珍しくヒゲのない写真。



違う生き物と言っていいと思われる。

【2004.12.03 Friday 12:20】 author : 猫パンチ | まんがまつり | comments(6) | trackbacks(2) |
男・大山のぶ代◇もう番組終了してはどうか。
今日いちばんびっくりしたニュース(Sankei Webより)。
「ドラえもん」声優5人、来春にも交代を検討

 テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」で四半世紀にわたってドラえもんの声優を務めてきた大山のぶ代さんら主な声の出演者5人が来春、降板し、若手と交代することが21日明らかになった。

 後任の人選が進行中で、交代決定を受け入れた大山さんは「テレビ放送から25年がすぎ、ちょうどよい交代の時期。遠い未来までずっとずっとみんなに愛される『ドラえもん』であってほしい」と話している。

 「ドラえもん」はゴールデンタイムに2けたの視聴率を取る同局の看板アニメ番組。原作者の藤子・F・不二雄氏が「ドラえもんはこういう声だったんですね」と認めるほど、大山さんらははまり役で、人気の原動力になっていた。

 関係者によると、テレビ朝日側は今春からドラえもんの声の大山さん、のび太の声の小原乃梨子さんら出演者と協議。放送25周年で一区切りついたことや高齢化などを理由に、主な声優陣の一新を決めたという。

 放送中のテレビシリーズは来年3月分まで現在の出演者で収録し、4月分から後任の声優陣にバトンタッチする予定。

 テレビアニメ「ドラえもん」は連載漫画を原作に1979年にシリーズ放送が開始。大山さんと小原さんをはじめ、野村道子さん(しずか役)、たてかべ和也さん(ジャイアン役)、肝付兼太さん(スネ夫役)らが第1回放送からこれまで同じ役を担当、80年から「ドラえもん のび太の恐竜」など劇場版映画25作品にも出演した。

ということで、ドラえもんの主要声優陣がごっそり入れ替わるそうだ。

主題歌を渡辺美里が歌い始めたあたりから「あれ?」と思い、東京プリンが歌いはじめるに至ってはイヤな感じまで漂っていた同番組。
主導が製作スタッフなのかテレ朝なのか知らないが、ドラえもんをどういうところに持っていきたいのかわからない最近のリニューアルである。
もしかして「いまふう」にしたかったんだろうか。
自分から価値を落としてどうするのかと思うが。

藤子F先生が亡くなってからは、けっこうあからさまに「いまふう」の匂いが漂ってきていたドラえもん。
最新映画はCMだけ見たが、なんかヒドそうだったので観る気が全くなくなってしまった。ぼくの中ではあのCMをもって、ドラえもんはもう完全に終わってしまっている。

どういうCMだったかというと、のび太が泣きながら誰かの名前(失念)を絶叫という、映画の劇中シーンを使ったものであった。
たぶんそこは映画のクライマックスだ。
叫んで泣いてと、非常にわかりやすい感動シーンである。
わかりやすいが、とてつもなく安い
F先生が作り出してきたものは、そういう安さを排したところにその価値があったんじゃなかったかと思うが。


なんかこういうことを言うと年寄り臭くていやなのだが、近頃漫画にしろアニメにしろドラマにしろ、安いシーンが多い。
山田死亡。
主人公、山田のなきがらを抱えて絶叫。
「やまだぁぁぁーーーー!」
こういう感じの安い演出をギャグでなくやられると、見ていてすごく恥ずかしくなってしまうのだが。

なんでも言葉に出したり感情をあらわにしたりすることで感動を呼べると、製作者は考えているのかもしれない。
それならそれで構わないが、そういうことは自前の作品でやっていただきたい。
ドラえもんまで巻き込むなと切に思う。


と延々書いといてなんだが、こういう毒を吐きたかったわけではなくて、大山のぶ代について触れたかったのである。


大山のぶ代には黒さがある。
しかしそれは、好ましい黒さだ。
安さに流れる風潮に対して快く思わない、気骨ある黒さなのである。


多分ぼくが小学生ごろのことだったと思う。
当時、朝のワイドショーなどは、夏休みになると子供向け企画などをたまに行っていて、声優さん生出演とかアニメ主題歌大会みたいなことをやっていた。
そんな企画の一つで、スタジオに子供たちを招き、大山のぶ代に質問をするという日があったのだ。

大山のぶ代に、といっても、子供たちがのぶ代本人に興味があるわけがないから、番組の意味としてはドラえもん(の声の人)に質問、という趣旨だったはずだ。
「四次元ポケットの中はどうなっているんですか?」
とか
「タケコプターがほしいです」
とか呑気な質問が続く中、いきなりある子供からこんな質問が出た。

「ドラえもんは本当にいるんですか?」

するとのぶ代は、ドラえもんの声で


「いーまーせーんー」


と答えていた。
司会者か誰かがうろたえつつフォローしていたように覚えているが。

いままでこの話をして、ぼく以外にこの件を覚えているという人に出合ったことがないから、もしかしたら偽りの記憶なのかもしれないが、とにかくぼくにとっての大山のぶ代というのはそういう人なのである。


もうひとつ。
数年前にのぶ代がガンを患ったというニュースが流れた。
このときどこかのワイドショーが…といっても多分テレ朝だが、のぶ代に独占インタビューを試みたのだ。
若い女性レポーターが、命の危険も覚悟したという大手術に臨んだときの心境をたずねてこういった。
「やっぱりドラえもんファンの子供たちのためにも頑張らなきゃと、そういうお気持ちはありましたか?」

のぶ代の答えはこうであった。

「それはなかったですね。
 ドラちゃんはほとんど私の分身みたいなキャラクターで、
 一心同体みたいなもんだけど、
 あれはお仕事ですからね

一度聞いただけなので不正確かもしれないが、こういう意味のことを確かに言っていた。
これを聞いてぼくは、ああやっぱりなぁと感心したのだった。

ノブ・オオヤマの勇姿
「ドラえもんは、いません」


その大山のぶ代がドラえもんから手を引くという。
重石の取れたドラえもん、どんどんどんどん安くなっていきそうな気がするのだが。

【2004.11.22 Monday 18:41】 author : 猫パンチ | まんがまつり | comments(8) | trackbacks(2) |
水木シゲリズム。
吉田戦車と川崎ぶらの名著「たのもしき日本語」(角川書店)を読み返していたら、宇宙人について吉田戦車がこんなことを言っていた。



いるならいても全く構わないんだが、もっとレンジの違う存在だということにならないかな。それこそ、宇宙人ではなくて「幽霊」だった、とかさ。



これを読んで、はて、と考えた。
どこかでそんな話を読んだような…まあ結論から言うと、それは水木しげるの漫画である。
ちくま文庫の「怪奇館へようこそ」という作品集に入っている、「巻物の怪」というのがそれだ。

ネタに詰まった漫画家が、妖怪の姿がたくさん書かれた巻物を拾う。
それをもとに漫画を描いたらたちまち大ヒット、売れっ子漫画家になるのだが、あるとき妖怪たちが彼を襲撃。「巻物を返せ」と…ここまでは水木漫画にはよくある展開だが、問題はこのあと。
なんだかんだで結局妖怪に連れ去られてしまうんだけども、その際に使われる乗り物というのがUFO
「するとお化けっていうのはなにかのはずみでときどき見る宇宙人のことだったのか………」
この一言がいいたいために描かれた漫画なのかもしれんという気もするが。


しかし水木漫画を読むにつけ、頭で考えてできるストーリーではないとヒシヒシ思う。
それがもっともあらわれているとぼくが思うのが「鬼太郎のお化け旅行」での1エピソードだ。


ドラキュラが鬼太郎一行を殺そうと、ねずみ男の発案で実行した作戦が、
「大穴を掘って、底にごちそうを入れておけば、空腹の鬼太郎たちは自分で穴に落ちる。そこにアメを流し込んで固めてしまおう」というもの。
子供だましにもほどがある作戦だが、見事に引っかかって穴に落ち、ごちそうをむさぼる鬼太郎一行。いちおう砂かけばばあや子なきじじいといった年長者もいるわけだが、率先して穴に入る軽率さを見せて頼もしい。
いよいよドロドロのアメが流し込まれ、ここで最高の一言が飛び出して読者をしびれさせる。


「うわーっ あめだーっ」

「食べろ」

「食べろったってこんなにたくさんじゃあ……」


くだらないやりとりをしているうちに生き埋めにされてしまう…素晴らしすぎます水木先生。ふつうここで「食べろ」は出ません。

ちなみに「鬼太郎のお化け旅行」は朝日ソノラマ社・サンワイドコミックスの8巻に収録。全編この調子で手に汗握るヒマもないというか、手も握らせない飄々ぶりが最高なので、ぜひ一読を。
「その後のゲゲゲの鬼太郎」も相当なことになっているらしいけど、残念ながら持っていない。いつかは欲しい一品といえる。
【2004.08.06 Friday 06:22】 author : 猫パンチ | まんがまつり | comments(0) | trackbacks(1) |

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