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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
地球最後の男 オメガマン◇第1回 ゴーストタウン映画祭 その1。
このブログを読んでくれるような人なら、「廃墟が好き」という人もある程度いるんじゃないだろうか。
そういうぼくも、もちろん廃墟は好きだ。

ただ廃墟といっても、寂れた建物にはさほど興味がない(それなりには好きだが)。
ぼくが気になって仕方ないのは、町全体が廃墟の状態
いわゆるゴーストタウンというやつだ。
それも、山奥の廃村みたいなひっそりした感じじゃなく、普通の町なんだけど人間が一人もいない、そんな状態に憧れるのだ。

そんな妙な嗜好の原型になったのは、おそらく中学生のときに読んだこの小説だ。

こちらニッポン…
こちらニッポン…
小松 左京


小松左京の「こちらニッポン…」という作品である。
主人公がある朝目覚めると、自分以外の人間が世界から消えてしまっている。
ほかにも消えずにいた数人の仲間たちとともに、なぜこんな事態になってしまったのかを究明する旅をはじめる……という話なのだが、当時このシチュエーションにものすごく憧れたものだ。

くり返すが、朝起きたら、自分以外の人間が消えているのだ。
なんたる自由だろうか。
映画とかビデオとか観ほうだいだし、ゲームだってやり放題だ。
腹が減ったらコンビニにでも行けばいい。
人がいなければお金も要らないし、銭湯なんか貸し切りなのだ。

列挙するだにくだらない、中学生が考えそうなバカな憧れだが、いい大人になったはずの今でも、こう書きながらワクワクしている自分がいる。
要は、世界に自分ひとりだったら、なんでも好きなことができていいのに!という、のび太レベルの願望なんだけども。


いくら憧れても、実際には起こりえないであろうこのシチュエーション。
しかし、ぼくの夢を叶えてくれる世界があったのだ。

それは映画である。

終末を描いた映画のいくつかで、憧れのゴーストタウン状態が出現しているのだ。
ここからの数エントリーは、第1回特集上映として、そんな「自分以外全員消失」映画を紹介してみたい。

まず1本目はこちら。

地球最後の男 オメガマン 特別版
地球最後の男 オメガマン 特別版
<1971年/アメリカ/99分>


スタッフ
監督: Boris Sagal ボリス・シーガル
製作: Walter Seltzer ウォルター・セルツァー
脚本: John William ジョン・ウィリアム
Joyce Hooper Corrington ジョイス・フーパー・コリントン
撮影: Russell Metty ラッセル・メッティ
音楽: Ron Glainer ロン・グレーナー
編集: William Ziegler ウィリアム・ジーグラー
字幕: 高瀬鎮夫 タカセシズオ


キャスト(役名)
Charlton Heston チャールトン・ヘストン (Nebil)
Anthony Zerbe アンソニー・ザーブ (Masyes)
Rosalind Cash ロザリンド・キャッシュ (Lisa)
Paul Coslo ポール・コスロ (Duth)

ストーリー:
細菌兵器の使用によって荒廃した世界。自ら開発した血清によってただ一人生き残った科学者は、奇怪な亡者と化した人類と闘い続ける……。リチャード・マシスンのSF『地球最後の男(I Am Legend)』の二度目の映画化作品。


この映画では、人類は細菌戦争によってほぼ絶滅している。
爆弾とかでなくウィルスで死んだわけだから、荒廃はしているものの街は無傷という、理想のゴーストタウンだ。

そんな人っ子一人いないロサンゼルスの街を、真赤なオープンカーで優雅にドライブする、主人公のネビル(チャールトン・ヘストン)。

シュワルツェネッガーではない。
助手席には自動小銃。


カーステレオから「夏の日の恋」が流れてくるのだが、終わってしまった街におよそ不似合いな、のどかきわまるこの選曲。絶妙といえる。


車が壊れたら、そのへんのカーディーラーから新しい車をいただき、映画館では『ウッドストック』を勝手に上映、貸し切り映画大会を楽しむネビル。
こんなふうに毎日過ごせたら極楽というものだが、そう上手くはいかないのが現実だ。って映画だが。

こんな世の中にも「敵」が存在するのである。
細菌兵器に感染してしまった人類がそれだ。
彼らは細菌の影響で、皮膚や頭髪や瞳が真っ白になってしまっていて、光に弱く、昼間活動することができない。
そのため、吸血鬼よろしく、夜になると起き出して活動を始めるのだ。

人類漂白化。
白くなってしまった黒人。



そうなってしまったとはいえ同じ人間で、普通に喋ったりして意思の疎通もできるわけだから、なにも敵対しなくてもよさそうなものだが、感染した人類(以下「新人類」)を束ねる男・マサイアスの思想のおかげで、彼らはネビルを目の敵にしていたのだった。

新人類は、夜ごと街に繰り出して、文明の象徴である絵画や書物を焼き払う。
文明の発展した結果がこの戦争だったのだから、人類は文明を捨てなければならないというわけだ。
そんな彼らを挑発するように、ネビルはこうこうとスポットライトで照らされた(新人類よけ)、機械文明バリバリの要塞みたいな家に住んでいるもんだから、対立は激しくなる一方。
いまではお互いに殺しあう存在となっていた。

殺しあうといっても、銃弾を惜しみなく使うネビルに対して、機械を否定する新人類たちの武器は、主に放火
ネビルの家を攻撃する際にも、
「我々の最大の武器はこれだ!」
と持ち出してきたのが投石器だったりして、人数がいるわりに劣勢を強いられる新人類軍であった。

火炎弾を放つ投石器。
新人類軍最大の攻撃。



そんなある日、街に出たネビルは、ある洋服店で若い黒人女性に出会う。
ひそかにネビルを尾行していたらしい彼女は、彼に見つかりそうになるとマネキンのフリをしたりするオチャメな女性だ。

質問画像。
クイズ:ひとりだけ本物の人間がいます。どーこだ?



……ここまで読んで「あれ?」と思っている人のためにハッキリ言っておくことがある。

ネビルはべつに「地球最後の男」ではなかった。

新人類は男も女もモリモリいるし、感染してない人類も、じつはそれなりに生き残っていたのだ。
先ほどの黒人女性・リサとその仲間たちは、感染していない少年少女たちでコミュニティを作り、山に隠れ住みながら、街の様子をうかがっていた。

ネビル以外の人類。
地球最後の男とか女とか子供とか。



そんな彼らのために、ネビルは自分の血で血清を作り、きたるべき感染を防ごうと考えるのだが、マサイアス率いる新人類は、ネビル抹殺に動き始めていた……



夢のゴーストタウンライフには、それほど重点を置いて描かれているわけではないのだが、ボンクラが観れば、数少ない描写の中に、間違いなくうらやましさを覚える映画である。

ところでクイズの回答はこちら。


回答画像。
「あ、バレてもた!」


【2005.09.09 Friday 02:32】 author : 猫パンチ | 映画 タ行 | comments(8) | trackbacks(0) |
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【2015.04.27 Monday 02:32】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
コメント
ぶははははは!!
白くなってしまった黒人って…大爆笑してしまいました。もはや黒人ではないwしかし、すごいとこ拾ってきますね。

そうそう、廃墟というか軍艦島に行ってみたいです。憧れ。
【2005/09/14 11:18 PM】 バビゾ |
>バビゾさま

下手をするとマイケルより白いです、彼。
エントリーがもうちょっと長文だったら入れたかった画像もあったんですが、今回は割愛しました。たぶんいつか別のエントリーで使うかも(笑)

軍艦島も、夜でなければ行ってみたいですね。あそこって、一般人入れましたっけ?
【2005/09/14 11:41 PM】 猫パンチ |
当時映画館で見て恐かった記憶があります。夢に見ました。(笑)
「猿の惑星」「ソイレント・グリーン」とこの映画の3本はヘストンのSF三部作ですね。
【2005/09/14 11:48 PM】 samurai-kyousuke |
>samurai-kyousukeさま

この映画は71年ですから、たしかに当時のものとしては、けっこう怖かったんだろうなと思いますな。夢に見たというのは、この記事の趣旨からすると、うらやましくもあります(笑)

関係ないですがこの映画、何かの雑誌に「未来の地球で、ヘストンが吸血鬼たちと戦う映画」と適当なことが書いてあり、実際に観るまで、長いことそういう内容だと信じてました。

ここでのヘストンは、「猿の惑星」「ソイレント・グリーン」と違い、なんかどうしてもシュワルツェネッガーに見えて仕方ありませんでした。役柄のせいでしょうかね……
【2005/09/15 12:18 AM】 猫パンチ |
そーいえばマイケルって黒人でしたね。
すっかり忘れてたーw

ミクシィでみたら軍艦島は釣り目的なら上陸できるようです。
漁師にお金払ったりして渡ってるみたいですね。
(-ω-;)ウーン確かに夜に一人では怖そう。
【2005/09/15 6:28 AM】 バビゾ |
>バビゾさま

一応、遺伝子的には黒人のはずですな、マイケル。いまは黒人でも白人でもないところにいますが(笑)

釣り目的での上陸はOKなんですか。優遇されてますな、釣り人。
てことは、探検に行くときは釣り竿必須ってことですね(笑)
【2005/09/15 10:04 AM】 猫パンチ |
私は子供の頃テレビで見たのですが、こわかったっす。「オメガマン」というから、ヒーローものかと思ったのに(苦笑)。
朝まで十字架に刺されて生きているのはめちゃくちゃ我慢強いですな。
【2005/09/17 7:42 PM】 サンタパパ |
>サンタパパさま

あぁ、ぼくも情報が少ない時点では、かっこいいヒーローものだと思ってました。ビデオのジャケットを見たら、変身のヘの字もないので激しくガッカリしました(笑)

ヘストン、せっかく朝まで頑張って生きていたのに、血清を渡したら、用済みとばかりに置き去りにされてましたな。ぼくがあの若い男でもそうすると思いますが(笑)
【2005/09/17 8:21 PM】 猫パンチ |
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