極道恐怖大劇場 牛頭
<2003年/日本/129分>
監督:三池崇史 脚本:佐藤佐吉
製作:曽根晴美 企画:曽根晴美 瀬戸恒雄
プロデューサー:坂 美佐子 前田茂司 向井達矢
音楽:遠藤浩二 撮影:田中一成
照明:吉角荘介 美術:石毛 朗
録音:鶴巻 仁 装飾:坂本 朗
特殊造形:松井祐一 編集:島村泰司
音響効果:柴崎憲治 伊藤瑞樹
助監督:丹野雅仁 製作担当:坂井正徳
製作:オフィスアスク 制作:楽映舎
出演
曽根英樹 哀川 翔
吉野きみ佳 火野正平 冨田恵子
曽根晴美 川地民夫 木村 進
間 寛平 加藤雅也
小沢仁志 遠藤憲一 小沢和義
山口祥行 長門裕之 石橋蓮司
丹波哲郎
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
極道社会に予測不可能な超常現象が起こる、ヤクザたちの熱いドラマと恐怖映画がマッチしたヤクザホラー。奇行が目立つ兄貴分の尾崎を誤って殺してしまった南。目を離した隙に尾崎の死体が消え、2日目の深夜“牛頭”が尾崎からの手紙を差し出す…。
数年前、友人2人と住宅街をそぞろ歩いていて、たまたま目に付いた中華料理屋に立ち寄ったことがある。
築10年といった感じのちょっと古そうな店構えで、ガラス越しに店内を覗くと、お兄ちゃんがテーブル席に座ってテレビを見ていた。
「中華屋って当たり外れあるから」
「でもお客もいるみたいだし、ヘンな店じゃないだろ」
と店に入ると、テレビを見ていたお兄ちゃんが立ち上がって
「ア、イラシャイマセー」
店員かよ。
見た目は高校生ぐらいの、いかにもバイト然としたお兄ちゃんの他に、店内に人の姿はない。
ちょっと不安になったが、調理の段階になったら奥から親方でも呼ぶだろう。ぼくらは水餃子とチャーハンと中華丼を注文した。
注文を控えたお兄ちゃんはそのまま厨房に入り、おぼつかない手つきで鍋に火を入れ……って、
きみが作るのですか。
いやでも、ああ見えてじつはすごくうまい料理を作るっていう
漫画みたいな展開になるかもしれないし。
水餃子は
煮くずれしていた。
チャーハンはばさっとした部分とべっちょりした部分との
ムラが目立つものだった。
そして中華丼は、ごはんの上に薄焼き卵をのっけてケチャップをかけたものだった。グリーンピースが乗ってはいたが、
それはオムライスだ。
同行の2人はかなり怒っていたが、ぼくは
もちろん大喜びであった。
そんな体験を思い出させる映画である。
これだけでは
あまりに不親切なので内容にも触れておこう。
といっても「牛頭」においては
ストーリーを追うことに意味はないので、思ったことだけぽんぽんと書いていくことにする。
なお裏テーマと思える「母性」についても、深読みしようとすればできなくもないように作られているが、それもまた無意味になりそうなので
きっぱりと割愛させていただく。
この映画では、全ての要素が「ズレ」「不安」の方向を向いている。
主な舞台となるマサカズ旅館や、間寛平がたむろするドライブインのたたずまい、
丹波哲郎、顔半分が真っ白い火野正平、肛門におたまの柄を差し込む石橋蓮司、名古屋の町並み、
丹波哲郎。
その中にあって
最大級の不安を見せつけるのが、消えた死体・尾崎役の哀川翔である。
ただのチワワを見つけては
「あれはヤクザだけを襲うよう訓練された
ヤクザ犬だ」
と
逆に襲い掛かって叩き殺す。
車に乗っていると
「あれはヤクザをひき殺すために設計された
ヤクザカーだ」
と後続車の運転手に
銃口を向ける。
「奇行が目立つ」どころではなく
明らかに狂っているわけで、このキャラクターをもっと観ていたくなるほどスリリングであるが、もっと見せてしまうと
完全なコントになってしまうので、途中退場はおそらく正解。
吉野きみ佳から出てくるという復活ぶりも充分狂っていた。
「ポンッ」
てことはないだろう。
総時間の半分も出ていないのに主演、という扱いも納得で、「牛頭」を
支配していたのは哀川翔なのであった。
タイトルにもなっている「牛頭」は「ごず」と読む。人の体に牛の頭を持つ、地獄の獄卒である。同じく馬の頭の「馬頭(めず)」とコンビを組んでいるとされる。
映画での牛頭は、
乳牛の頭部を持ち、体はブリーフ一丁という
アホアホマンのようないでたちであった。
三池監督自ら作詞したというエンディングテーマも素晴らしい。
子供のコーラスで
「牛頭のおじちゃ〜ん」
である。
松本人志が一枚かんでいるのかと思ったが。
この主題歌のシングルが公式HPから買えるらしい。
商品になっていたことにまず驚かされたが。
ぼくは今から注文しに行く。
通販は不安だが、届いたときに割れていたって
水につければなおるから問題ないのである。
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