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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
ゴシカ◇おばけの鉄拳制裁。
ゴシカ 特別版 〈2枚組〉
ゴシカ 特別版 〈2枚組〉

ゴシカ
2003年 アメリカ 97分


監督: マチュー・カソヴィッツ Mathieu Kassovitz
製作: ジョエル・シルヴァー Joel Silver
ロバート・ゼメキス Robert Zemeckis
L・レヴィン L. Levin
スーザン・レヴィン Susan Levin
製作総指揮: ドン・カーモディ Don Carmody
スティーヴ・リチャーズ Steve Richards
ゲイリー・アンガー Gary Ungar
脚本: セバスチャン・グティエレス Sebastian Gutierrez
撮影: マシュー・リバティーク Matthew Libatique
音楽: ジョン・オットマン John Ottman
 
出演: ハリー・ベリー Halle Berry ミランダ・グレイ医師
ロバート・ダウニー・Jr Robert Downey, Jr. ピート・グレアム博士
ペネロペ・クルス Penelope Cruz クロエ・サバ
チャールズ・S・ダットン Charles S. Dutton ダグラス・グレイ博士
ジョン・キャロル・リンチ John Carroll Lynch ボブ・ライアン保安官
バーナード・ヒル Bernard Hill フィル・パーソンズ
ドリアン・ヘアウッド Dorian Harewood
内容:YAHOO!ムービーより
ストーリー: 刑務所の精神病院で働く女性医師ミランダ(ハル・ベリー)は、最愛の夫ダグラス(チャールズ・S・ダットン)を殺した容疑で逮捕されてしまう。事件当時の記憶がまったく失われた彼女の身に、いったい何が起こっていたのか?
(FLiX)

引用しておきながらなんだが、ハリー・ベリーだったりハル・ベリーだったりマシューだったりマチューだったり、表記に統一性のないYAHOOムービーである。パッと見ハリー・ベリーってどんな男優だっけと思ったが。

このブログには珍しく、新しめの映画である。
最近の、とくにワーナーとかの大手が配給したりするような映画にはハズレが多いとわかっていながら観たのは、ひとえにネット上での不評のせいだ。あんまりダメだダメだと言われていると、どのくらいダメなのか観てやりたくなってしまうのだ。
ダメといえば、今世紀ダメナンバーワンといわれる『デビルマン』もついに観た。これについてはじっくり書きたいので、もうちょっと待ってほしい。


と、すっかり別の話になっているが本題は『ゴシカ』である。

精神科医のハル・ベリーは、ある日はっと気がつくと、自分が患者として精神病棟に入れられていた。夫を殺害したからだといわれるのだが、彼女にその記憶はほとんどない。覚えているのは、家に帰る途中におばけらしき謎の少女に出会ったことだけ。
その後もおばけ少女はたびたびハル・ベリーの目の前に現れ、彼女を殴ったり脅したり事件の真相へ導いたりしていく……。

というお話。
こう書くと支離滅裂なようだが、実際に観てもやっぱり無茶なお話である。


おばけというのは見える人と見えない人がいるものであり、だから実在するのしないのと議論がされるわけだが、科学の側からするとおばけは「気のせい」、つまり精神的な錯覚や感覚異常ということになる。
その科学の立場に立つはずの精神科医がおばけを見てしまった。
彼女は自分が見たものをどう捉えるのか、精神科医として自分のおばけ体験をどう考えていくのか。

という視点があればいくぶん面白かったろうと思うが、そういう映画ではなかった。
なぜなら精神科医、つまり「おばけなんていませんよ」の立場から見た物語ではなく、「おばけはいるんです」の陣地に精神科医を引き込む映画だからである。
ハル・ベリーがおばけを信じるようになっていく過程に説得力があればよかったが、おばけに投げ飛ばされたりペネロペ・クルスにおどかされたりするうちに、なし崩しに「これは信じるしかない」と流されてしまったように見えた。

そんな彼女の言うことなど、もちろん誰も信じてくれない。
誰にも信じてもらえない絶望的な状況下でなんとか道を開こうとする、というのは非常にグッとくるシチュエーションだが、もったいないことにそのあたりはさらっと流されていた。
それなら観客に「全部ハル・ベリーの妄想なのかもしれない」と思わせる余地を与える作りもアリだったとおもうが、そういう演出も中途半端。
結果、観客は戸惑いながら本作と付き合うハメになってしまうのだ。
いろいろ具を入れすぎて味がハッキリしなくなってしまった鍋を出されたような心境である。


この映画を観終わって気付くことに、多くの登場人物の設定がちょっとアレだという点がある。

のっしのっしと院内を歩く姿からして精神科医には見えにくかったハル・ベリー。

病院脱出の手引きをするかと思えば怖い顔で脅かしたり暴力を振るったりもして、ハル・ベリーを助けたいのか嫌がらせをしたいのかさっぱり不明なおばけ少女。

準主役のような扱いでありながら、ふたを開けてみればおばけとは無関係な、ただのゴス好きだったペネロペ・クルス。被害者ではあったが、彼女が悪魔がどうのとヘンなたとえ話をせず素直に告発していれば、事件はもっと早く解決していたかもしれない。

終始意味ありげな演技を見せるが、なんの役にも立たなければ事件とまったく関係もない、中途半端な役どころだったロバート・ダウニーJr.。ハル・ベリーの大ピンチに駆けつけるも、到着したときには騒動解決後だったりして、最後まで肩透かしを決めてくれた。なまじ演技派なだけに、空回りの大きさも目立つ。


このように、全体的に「こんなもんでよかろう」的なテイストが目立つ物語であり、その適当ぶりはラストシーンでも遺憾なく発揮されている。
どんなだかはあえて書かないが、あちこちで指摘されていることでもあるので、一見すれば気付くと思う。
もし観る機会があったら、ぜひ唖然としていただきたい。

この映画は一応ホラー・オカルト系として宣伝されている作品だが、おばけが出てくるとはいっても怖くもなんともない
それはおばけの怖さを現実的に表現してしまったからだ。
具体的に言うと、この映画の中でおばけが人間に加える危害というのは、大半がただの暴力
おばけはすごい形相でハル・ベリーを殴ったり引っかいたり投げ飛ばしたりするが、殴ってくるおばけなんて、イヤではあるが怖くないわけである。
殴り合いならハル・ベリーに分があるようにさえ見えるし。
観客としては女囚ものを観ているような気分になってなんとも複雑。
いや、ハル・ベリーとペネロペ・クルスの女囚ものなら、むしろそっちのほうが観たいというものである。





【2004.11.19 Friday 17:05】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(4) | trackbacks(1) |
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【2015.04.27 Monday 17:05】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
コメント
多分ペネロペ・クルスの役名を「黒江鯖」なんて名前にしちゃって、「黒井ミサ」にしなかったのが最大の敗因ではないでしょうか?
しかし殴る蹴るって、やっぱあちらの幽霊は肉食ってるだけあって違いますな。
【2004/11/19 11:33 PM】 サンタパパ |
>サンタパパ様

「黒江鯖」って一瞬なんのことかと思いました(笑)
ペネロペはもうちょっと本筋に絡んでくるかと思ったら、あんまり関係なくてびっくりでした。

アメリカ人は幽霊や怪物や宇宙人相手でも銃や拳でケリをつけようとするから豪快です。そうやっていろんなことを乗り切ってきた国民性というのもあるんじゃないかと思いますが。
でも幽霊まで拳で話をつけようとしてくるのはどうかと。
それだったらK−1ファイターのほうがよっぽど怖いといえますな。
【2004/11/20 12:42 AM】 猫パンチ |
甘い私は「おばけの新しい表現方法だー」と受入れてましたよ(笑)
だって、おばけになるチャンスを得た少女が
「あんたの亭主に酷い事されたのよ!」
と奥さんに嫌がらせ三昧して殴る蹴るなんて
なんて人間臭いおばけなんでしょう。
ストーリーを追わないタイプの人が観れば
それなりに楽しめるかも?!

でも観てる途中は正直「やっちゃったなー」でした(^^;
和製ホラーを真似しようとして勘違いしたのかな?
という印象も受けました(それ自体間違ってる? 笑)

デビルマンの感想たのしみです
私は予告を観たとたん「なに〜っ?!」でした。
【2004/11/22 11:20 AM】 だにい |
>だにい様

たぶん、そもそもおばけものの演出方法があまり得意じゃない監督なんじゃないでしょうかね。それで勉強のつもりでヘンなもの参考にしたとか。

実際ぼくも初めて「腕力にモノをいわすおばけ」を見たときは新鮮な驚きを感じましたが(笑)

デビルマンはもう、何から手を付けていいのかというくらいの映画なので、ちょっと整理できてから書く予定です。
【2004/11/22 5:55 PM】 猫パンチ |
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