社会の窓からこんにちわ

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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
カブキマン◇悪ふざけとヒロイズムの狭間。
「かぁぶぅきぃま〜ん、さぁーんじょ!」
カブキマン
1989年 アメリカ 105分


原題:Sgt. Kabukiman N.Y.P.D

スタッフ
監督: Lloyd Kaufman ロイド・カウフマン
Michael Herz マイケル・ハーツ
製作: Lloyd Kaufman ロイド・カウフマン
Michael Herz マイケル・ハーツ
製作総指揮: Masaya Nakamura 中村雅哉
Tetsu Fujimura 藤村哲哉
脚本: Lloyd Kaufman ロイド・カウフマン
Andrew Osborne アンドリュー・オズボーン
Geoffrey W. Sass ジェフリー・W・サス
撮影: Bob Williams ボブ・ウィリアムス
音楽: Bob Mithoff ボブ・ミソフ
字幕: 岡田荘平 オカダソウヘイ

キャスト(役名)
Rick Gianasi リック・ジアナシー (Harry_Griswald)
Susan Byun スーザン・バイアン (Lotus)
Bill Weeden ビル・ウィーディン (Reginald_Stuart)
Thomas Crnkovich  (Rembrandt)
Noble Lee Lester  (Captain_Bender)

ストーリー:
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
日本人一家惨殺事件を追うニューヨーク市警の刑事、ハリー・グリスウォルド(リック・ジアナシー)が乗り込んだ先の劇場では今しも日本のアングラ歌舞伎役者、サトウによる芝居が演じられていて、そこで突如始まってしまった銃撃戦に巻き込まれたグリスウォルドは今際のきわのサトウから口移しに不思議な「カブキ・パワー」をさずけられる。残されたサトウの孫娘ロータス(スーザン・バイアン)は、大企業の経営者であり慈善家であるレジナルド・スチュワート(ビル・ウィーディン)に化けた悪霊イーブルワンの復活を防ぐのが彼の使命だと告げる。最初は相手にしなかったグリスウォルドだが、しだいに自分の身体がカブキマンの姿へと変化し、不思議な力を帯びるのを見て、ロータスと共に修行に励み、その力を正義のために使うことを決意する。しかしそんな中、スチュワートは悪霊復活の儀式の生け賛としてロータスを誘拐する。駆けつけたグリスウォルドはついに悪霊としての姿を現わしたスチュワートを前にカブキマンに変身し、イーブルワンを倒してロータスを救出する。

もっと詳しく知りたいあなたに:
キャラクターデザインを手がけたサトシ・キタハラ氏のHP


この『カブキマン』、いつか観ようと思っているうちにレンタル店から姿を消してしまったため、ぼくにとって永らく幻の映画になっていた1本だったが、このたびサンタパパさんからいただいたDVDにてめでたく鑑賞。ありがとうございました。


本作は、どうしてそういうことになったのか、ナムコとトロマとギャガが手を組んで製作された映画だ。江戸木純も絡んでいたらしい。
トロマを相手に選んだ時点でちゃんとした映画を作るつもりがないことは明らかなはずなのだが、上記キタハラ氏のHPによると、カブキマンの最初のデザインは「ふざけすぎている」という理由でリテイクを食らったそうだ。
「ふざけかたが足りない」というなら話はわかるが、こういう映画はふざけすぎるくらいがちょうどよいのである。関係者の中に腹の据わっていない人間がいたらしい。

で、出来上がった映画はどうだったかというと、これが見事にふざけていたから素晴らしい。さすがトロマといった感じである。
タイトルからしてこうだ。

タイトル画面。
ニューヨーク市警カブキマン刑事。


け、刑事だったのか。
そういえば確かにジャケットでは警察手帳をかざしているが、あれは冗談でああいう小道具を使っているのだと思っていた。
そうか、刑事か。
と心を落ち着かせてから本編に突入。


……カブキマンは刑事である。
が、いくら自由の国アメリカとはいえ、はじめからああいう風体の男が刑事として大手を振って活躍しているわけではない。
普通の刑事だった男・ハリーが、ある日カブキマンになってしまうのである。

1000年ごとに1度この世に蘇ろうとする魔王。
大企業の社長・レジナルドという表の顔を持つ彼を倒すために、先祖代々カブキパワーを受け継いできた歌舞伎役者のサトウ一族がいて、ハリーは偶然からその力を受け継いでしまう。

カブキパワー注入中。
偶然こうなる。


それ以来、犯人を追いながら日本語で
「トンマッレケサッツ、ダ!」(訳:止まれ警察だ
と叫んだり、履き物が下駄に変化したりと、徐々にカブキ化していくハリー。
自らの変化に否定的な彼だったが、同僚の女性刑事がレジナルドの手下に襲われるのを見て、ついにカブキマンに変身する。
「カァブゥキィマーン、サァ〜ン、ジョ!」
見得を切り、裏声でオペラを唄いながら颯爽と登場するカブキマン。
確かに結果的に傾いているが、関係ないものまでごっちゃになっている。

襲いかかるチンピラたちを、手からハシやらスシやら飛ばしてなぎ倒していくカブキマン。
おかげで女性刑事は守ることができたが、駆けつけた警察にカブキマンの姿のまま身分証明をしてしまったために、ハリーは署内で変人扱いされてしまう。
無理もないといえる。

悲劇はさらに続き、入院していた女性刑事は、レジナルドの部下レンブラントが化けたニセ医者によって暗殺されてしまう。
怒りに燃えたハリーはレンブラントのアジトに赴き、カブキマンに変身!
……したはずだったが、カブキパワーを操る修行が足りなかったため変身に失敗。カブキマンではなくピエロになってしまう。
ピエロの姿では当然弱く、逆に追い掛け回されるハリー。

ランランルー。
三輪車で逃走するヒーロー。


このスラップスティックな追いかけっこのシーンにはなぜかムダに力が入っていて、やたら長いわ小道具使いまくるわカークラッシュはあるわと見応えたっぷり。こっちが本筋であるかのような張り切りようで、嬉しそうな監督の顔がぼんやり浮かんでくるほどである。顔知らないけど。
本作に限らず、アメリカ映画ってピエロを扱うととたんに理性がなくなりがちになるような気がするのだが、国民感情的になにか強い思い入れがあるんだろうか。


それはともかく、失敗に懲りたハリーは、カブキパワーを我が物にするべく歌舞伎役者サトウの孫娘・ロータスに入門する。
逆立ちしたまま米粒を数えたり、俳句と称した謎の英語ポエムを読んだりといった修行の末、ついにカブキパワーを会得したハリー。
それでもトラックと正面衝突するとこんなことになってしまうわけだが。

カートゥーン的表現。
トム&ジェリーでおなじみの例のアレ。


新生カブキマンの活躍で町の悪は一掃されたが、魔王は復活の機会を諦めていなかった。
「龍が水晶の輪をくぐり、豹の背中に猿が乗り、虎が美女を食べるときに魔王は復活する」
という、無理難題とも言える予言を成就させれば、魔王としての真の力が得られるからだ。

龍が水晶の輪をくぐるというのは、千年に一度だけ訪れる惑星の運行のことであった。
豹と猿と虎を自前で用意したレジナルドは、ロータスをさらってきて虎に食わせようとするが、彼女は駆けつけたハリーに救われる。
それならばと潔く予定を変更し、自分の秘書を虎に食べさせるレジナルド。
すると、彼の体は見る見る恐ろしい姿に変化していくのだった。

股間から芋虫。
魔王の真の姿。


さっそくカブキマンに変身して立ち向かうハリー。
なんだかちゃんとした映画のような緊迫したシーンである。
魔王のパワーとカブキパワーがぶつかったそのとき大爆発が起こり、魔王は消滅。世界はカブキマンによって救われたのであった。


さて、意外とまともなラストに感心しつつ眺めていたエンドロール。
よく読むと
「PEOPLE WHO DID NOT ACT IN THIS MOVIE」(出演してなかった人たち)
と称して、トシロー・ミフネやらセッシュー・ハヤカワやら書いてあって笑った。
ちなみにここで流れる主題歌はカブキロックス。
もっともなチョイスである。


随所で出てくるデタラメな日本文化については、確信犯だろうからいちいち言及しないが、そのへんを割り引いてみても、全体的に意外と楽しめる映画である。
サイテー映画とほぼ同義で語られることの多いトロマ映画だが、『悪魔の毒々モンスター』にしろ本作にしろ、くだらないけれどつまらなくはないのであった。
【2005.01.21 Friday 21:13】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(8) | trackbacks(3) |
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【2015.04.27 Monday 21:13】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
コメント
中学生の時に某映画誌微妙にプッシュしていて
観賞しましたが覚えているのは公園で
レオタードのエアロビ?姉さんが不良に
おっぱいポロンと剥かれるシーンだけ。
妙に良い形だったのは昨日の事の様に覚えています。
たぶんシリコンですね。

当時通販のみで出回っていたホラー映画カタログ誌でも
Z級ホラーに新たな金字塔とかいって
1ページ割いて紹介されていました。
余程ネタが無かったんだろうなぁ。

悪魔の毒久シリーズで当たったのにトロマが
潰れるきっかけになったのはこの作品でしたっけ?
【2005/01/22 3:31 AM】 色落ち |
ん?TB PEOPLEに何やら怪しげなエントリーが…
と思って飛んできたら猫さんとこでした(笑
ああ、これでなにやら様子の違う映画でTB PEOPLEに参加してるのが
アタシだけじゃなくなって安心しますた。

この映画も前から気になっていたんだけど
やっぱり面白そうですなー。
これも猫さんマジックかな(笑
【2005/01/22 8:19 AM】 バビゾ |
>色落ち様

本文に出ている女性刑事というのが、そのエアロビ姉さんですね。無意味に上半身を脱がされてました。
ロータスのベッドシーンもありますが、サービスシーンといえるかどうか微妙です(笑)

トロマは潰れたというよりも、儲からなくなったから撤退したという感じらしいですな。なければないで寂しい会社です。
ぼくはまだ未読ですが、江戸木純の「地獄のシネバトル」という本に、『カブキマン』制作時のあれこれが書かれているらしいですよ。
【2005/01/22 8:26 AM】 猫パンチ |
>バビゾ様

うはは、参加してみました。
TB PEOPLEをおびやかしてみたいと思います(笑)
これは当時レンタルしてたら怒ってたかもしれませんが、いま観るとそこそこ楽しめる作品でしたな、マジック抜きで。

ウチの近所のレンタル店ではもう影も形もないビデオなので、マイナー系の気になる作品は気になったときに観ておくほうがいいですね。
【2005/01/22 8:34 AM】 猫パンチ |
ごぶさたしています。
「生きていたのか?」「ああ、サンタだからな」 (^^;
ということでなんかキャプチャー画面がうちのテレビよりきれいです(笑)。ナムコもこの件は闇に葬りたいと思っているでしょうし、日本でDVDが出る日は来るのでしょうか?(^^;
【2005/01/27 10:04 PM】 サンタパパ |
>サンタパパ様

こんばんは〜。
「ああ、サタンだからな」と
「ハッピーバースデー!」はすでに名セリフ扱いですな(笑)
あ、今気付きましたが、どっちも了のセリフだ。

今世紀ボトムクラス映画の話は置いといて、『カブキマン』ありがとうございました。
キャプチャ画像、色調補正とかはしてないので、テレビと液晶モニタの差かもしれませんね。
日本でDVD…出てほしいですけどねー。
考えられるネックとして、権利関係がぐちゃぐちゃになってそうな気はしますな。

あ、でもトロマを題材にした海外製のネットゲームでは、カブキマンが堂々と出演してるみたいです(笑)
【2005/01/27 10:31 PM】 猫パンチ |
年末は忘年会で酒が飲めるぞ〜!
酒が酒が飲めるぞ〜!酒が飲めるぞ〜!

を地で行っていて、いろいろコメントをしたくてもするどころか、エントリーも滞っています。

駄菓子菓子、これだけは書いておかねばということで足跡残しますね。

トロマ、「カブキマン」の続編を製作へ 2005/12/13
 アメリカのインディ映画プロダクション“トロマ”が、かつて日米合作で制作したB級カルト・ムービー「カブキマン」の続編製作に乗り出したことが明らかとなった。タイトルは「SGT. KABUKIMAN VS. The Killer Lesbians from BONEJACK HIGH」で、監督はChris Seaver。

【2005/12/16 12:16 AM】 サンタパパ |
>サンタパパさま

いえいえ、こちらこそエントリーも何もできてない次第ですよ。

おぅ、今ごろ続編が!何があったんでしょうか(笑)
「カブキマン刑事対ボンジャック高校からの殺人レズビアン」
題名を訳してみたところで、内容はさっぱり予想できませんが、そのぶん楽しみは増しますな。ちゃんと完成することを祈ります。
【2005/12/16 10:19 AM】 猫パンチ |
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今、くつがえるヒーローの常識!カブキマン復活か?
さるおです。 さるおがひっくりかえった。 ナムコとギャガってゆー想像を超えるコンビが生み出してしまった1990年の『カブキマン/SERGEANT KABUKIMAN N.Y.P.D.』というほとんどの方にお薦めできない(笑)モーレツにダメな香りの愛すべき日米合作映画を知っていますか?
【2005/12/14 9:12 AM】 さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー |
◆この魂のネタ、もとい歌を聴け◆
※余りのイカレっぷり 素敵さに鼻からミルメークを吹く可能性があります。ココロしてクリックしてください。何と言いますか、こう、いかにもな日本のイメージといいますか、ステレオタイプっぷりが素敵です。カオス渦巻く絵と歌の融合。思いっきり間違って伝わっている
【2005/08/02 1:03 PM】 + 修行生活 +  「秀外恵中」をモットーに、目下激しく修行中。 |
カブキマン
人間ってレッテル貼りをするのが好きな動物なんですよね。類型化することは何よりも便利で分かりやすい部分もあることですし。ただ、それが相互誤解を生む原因になることも多いです。 10年前の今頃、キューバに行った時には向こうの子供が「チーノ!チーノ!」と言い
【2005/01/21 10:29 PM】 かたすみの映画小屋 |

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