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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
コイサンマン・キョンシーアフリカに行く◇ブルース・リーもアフリカに行く。


タイトル画面。
コイサンマン・キョンシー アフリカに行く
1990年/香港/107分


原題:非洲和尚・Crazy Safari
配給:中野武蔵野ホール配給

スタッフ
監督: Billy Chan ビリー・チャン
脚本: Barry Wong 王晶 バリー・ウォン
撮影: Henry Chan ヘンリー・チャン
Wingle Chan ウィングル・チャン

キャスト(役名)
林正英 ラム・チェンイン (道士)
Chistopher Chan クリストファー・チャン (サム)
Nixau ニカウ (Nixau)

ストーリー ※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
イギリスに住む中国人のサム(クリストファー・チャン)は、ロンドンで御先祖様のミイラがオークションに出されるという噂を聞き、これを入手する。安らかに故郷の香港で眠ってもらおうと考えた彼は、道士(ラム・チェンイン)を呼び、ミイラをキョンシーにしてロンドンを飛び立つ。だが、その途中で飛行機がアフリカに不時着。2人は、ニカウ(本人)をはじめとするコイサンマンの部族と遭遇。飛び出したキョンシーに部族の人々もおっかなびっくりだ。この部族は、白人の奴隷商人とその手下の部族によって苦しめられていた。道士はキョンシーを使って立ち向かうが、適の一味にはブードゥー教の呪術師がおり、巨漢のゾンビを使っての攻撃に、道士たちも大苦戦。その時、サムの持っていたブルース・リーのブロマイドを使い、道士は反魂の術をかけてリーの霊をニカウに憑衣させる。リーの魂が宿ったニカウは強い、強い。怪鳥音と共に目にも止まらぬ早業で、一味をたちまちノックアウト。ジャングルに平和が戻った。


「コイサンマン・キョンシーアフリカに行く」。
さっぱり事情の飲み込めないタイトルだが、これが映画の内容に忠実に沿った題名だから恐ろしい。

中国の妖怪とアフリカの一部族。
普通に考えたら、本来決して交わるはずのないレールであるが、普通に考えてたら映画なんて作ってられないよという香港映画人の大らかな思想のもと、こんな夢の競演がドカンと実現してしまった。

てんでバラバラ。
夢の競演。


コイサンマンとは「ブッシュマン」の名前で知られた部族だが、諸事情あったらしく、いつの間にか呼称が変わっていた(現在は「ブッシュマン」の呼称でも別に問題ないらしい)。
日本では「こいさん」といえばまず藤島桓夫「月の法善寺横丁」であるので、改名により、特に関西方面では混乱が生じた家庭もあるかと思われる。
なお、映画『コイサンマン』(旧『ブッシュマン』)シリーズは、原題も『THE GODS MUST BE CRAZY(訳:神さんアタマおかしいんちゃうの)』という失礼なタイトルであった。

一方のキョンシーとは「霊幻道士」シリーズなどでおなじみの吸血妖怪だ。
両手を前に突き出したまま両足でジャンプ、という独特の移動スタイルが小学生の間で大ブレイク。真似してトライしてみるものの、意外に疲れるため息を切らす子供が全国で続出した。ぼくは背中がつった
人間の呼吸を察知して襲ってくるが、道士にお札を貼られるととたんに操り人形と化してしまうという設定のおかげで、後年はコントの小道具のような扱いを受けていた。
もちろん1990年制作のこの映画でも、存分に小道具扱いされている。

余談だが、バビゾさんの「爆裂BLOG」のこちらの記事によると、最初にキョンシー映画を作ったのはサモ・ハン・キン・ポーだそうだ。
じつは『霊幻道士』シリーズの制作もサモハンなので、彼はゾンビ映画で言うところのロメロみたいな人だということか。おろそかにできない。

<追記@4月10日>
厳密には『霊幻道士』以前にもキョンシー映画はあったらしいが、現在のキョンシー像を作り上げた映画という意味で、サモハンをパイオニアといって構わないと思われる。ロメロ以前にもゾンビ映画はあったし。


そんな2大人気シリーズが合体した本作の最大の強みは、『コイサンマン』からはニカウさんが、『霊幻道士』からはラム先生こと林正英が、といった具合に、もとの映画の俳優がそれぞれ出演していることだ。
ぼく的には『フレディVSジェイソン』とか『マジンガーZ対デビルマン』規模の嬉しさなのだが。

パイルダー・オン。
無敵合体。



と、何の役にも立たない予備知識を一通り仕入れたところで本編再生。

いきなり表示される

「競売場だよ〜ん」

という日本語字幕が観客の脳みそを握りつぶす。
そこへ追い討ちをかけるように、なれなれしいナレーションが。

「これから始まる映画ってさー、どんなやつ?」
「俺もよく知らねぇんだ。友達からもらった券だからさ」

だれが会話してるんだ。

「タイトルは?」
忘れた
「主演は?」
「ニカウさん」
(スクリーンに白人が映る)
「この人?」
「違うよ、おかしいなぁ」

黙って観ろ。


この謎の会話ナレーションは要所要所でダラダラ挿入され、状況説明などをしてくれるのだが、字幕のセンスのせいか元々そうなのか、あんまり面白くない。が、すでに脳が握りつぶされているので気にせず鑑賞を続行。

<追記@4月10日>
後日オープニングのクレジットを確認したところ、この会話ナレーションを担当していたのは星周馳(シャウ・シンチー)と呉孟達(ン・マンタ)の『少林サッカー』コンビであった。
シャウ&ン。
証拠。


イギリスで競売に出されていた先祖(キョンシー)を買い取ったダメ青年サム。
キョンシーの調教師として雇ったラム先生とともにセスナ機で香港に帰る途中、アフリカ上空で燃料切れを起こす。
地図を見るとわかるが、アフリカ上空といえば、位置的には出発してすぐの地点。はじめからガス欠に近い状態で出発したのか。
「重いものを捨てろ!」
操縦士に言われて機内を見渡すと、なぜか3〜4ダースばかり山積みになっているコカコーラを発見。全てばらばらと投げ捨てるのであった。

それでも当然焼け石に水で、やむなくパラシュートで脱出する一行だが、その際にキョンシーとはぐれてしまう。

一方地上では、奴隷商人(まだいるのか)に捕まった女性たちを助けようとしたニカウさんが、逆に追い詰められてピンチに陥っていた。
話し合いで解決しようとする平和主義者のニカウさんだったが、先ほど飛行機から放出した無数のコーラがぼとぼと降ってきて悪漢を直撃。
ただの『コイサンマン』オマージュであるが、これを彼の仕業と疑われ、ニカウさんはますます立場が危うくなる。
そこへふわりと飛来するキョンシー。
奴隷商人を撃退したキョンシーを、ニカウさんは神様として村へ連れ帰る。

そうとは知らないラム先生たちは、ライオンやサイに襲われたり、猿と争ったり、ダチョウにまたがって疾走したりしつつも、なんとかコイサンマンの村にたどり着くのだった。

合体その1。
無茶をするラム先生。


この後しばらくは、村でのほのぼのエピソードが続く。
ほのぼのといっても、ウンコする場所を求めてラム先生が村中走り回ったり、ラム先生がニカウさんにクンフーを教えたりとかだが。
このクンフーを教わるくだりで見せるニカウさんの顔芸は、タイミングもドンピシャでかなり面白い。

北野武。
放送コードギリギリの顔芸。


そうこうするうち、奴隷商人が強力な助っ人を引き連れて逆襲してきた。
ブードゥー教の呪術師と、彼が操る巨漢のゾンビである。
ブードゥーはアフリカではなくハイチ島の呪術だが、キョンシー対ゾンビというビッグマッチの実現を前にして、細かいことを言うのは野暮というものだ。

キョンシーVSゾンビ。
夢の対決。


ゾンビの巨体にビビるキョンシーだったが、勇気をふりしぼってこれを撃退。
さらにラム先生は、こともあろうかニカウさんにブルース・リーの霊を憑依させて敵に立ち向かわせる。

合体その3。
「合体だー!」


『ドラゴン危機一髪』他から勝手に拝借したと思われるブルース・リー(本人)の映像を織り交ぜつつ、クンフーでばったばったと敵をなぎ倒していくニカウさん。
動きだけでなく、敵を踏んづけて泣きそうな表情になる顔マネまで披露。
その驚異の似てなさも含め、かなりの衝撃映像である。

顔芸その2。
無茶な顔真似をするニカウさん。


香港映画ならではのやりすぎサービス精神がクライマックスに大爆発するこの映画、ニカウ・リーを観るためだけに観ても損はないといえる。



おまけ画像1:冒頭でブラザーに絡まれるキョンシー。

「中国の服など着やがって!」



おまけ画像2:ニカウさん大活躍写真集

ニカウさんの鉄拳。


ほぁちゃぁ!


「お前!お前!それにお前!」



キャプチャしていて思ったが、やはりニカウ・リーは動いてるほうが断然面白いのであった。


関連エントリー:
「燃えよドラゴン◇燃える!お爺さん」
【2005.02.05 Saturday 17:32】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(6) | trackbacks(2) |
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【2015.04.27 Monday 17:32】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
コメント
さすがは王晶先生の脚本ですな(^^;;;。サービス精神のカタマリで(^^;。
てか、これを買い付ける(今は無き)中野武蔵野ホールってのも(笑)。
まあ、元映画も結構だらだらした映画でしたけど。
【2005/02/05 11:42 PM】 サンタパパ |
>サンタパパ様

日本で言うと長坂秀佳氏といったあたりの位置づけでしょうか、王晶先生。
話が進むにつれてどんどんやけっぱちになっていくようにも思える筆さばきが素晴らしいですな。

キョンシー関係の映画群にはいっぱい宝物が埋もれていそうな気がします。
そういえばロボコップ(ニセ)とキョンシーが戦う映画ってありませんでしたっけ。
【2005/02/06 12:31 AM】 猫パンチ |
TBありがとございます。
サモハン=ロメロ
それは気づかなかった…

これ普通にレンタルとかされてるんでしょうかね?
ニカウ・リーがとてつもなく見たいです(笑
【2005/02/06 6:09 AM】 バビゾ |
>バビゾ様

ぼくが持ってるのはTV放映を録画したビデオなもので、レンタル出てるかどうかはちょっと不明ですね。
ビデオテープでよければ例によってダビングしますよー。

ニカウ・リー画像は月末までにはアップできると思いますが、やはり動いてるところをぜひ観てください(笑)
【2005/02/06 12:49 PM】 猫パンチ |
香港映画って日本人には絶対考えられないコラボしてくれるね。中国4千年の歴史はあなどれない。
ブッシュマンもキョンシーもほんとおもしろかったよね。
子供だったから純粋に楽しめたんだと思う。
コーラのビンはほとんど見かけないけど、今度見かけたらもう1回レンタルしてみよっかなー。
【2005/02/07 2:15 PM】 めけ。 |
>めけ。様

とりあえずやってみるか!って感じのフットワークの軽さが素晴らしいですね。
日本映画も70年代あたりはそんなでした。

本文に書き漏らしましたが、この映画でもコーラのビンと缶が降ってきます(笑)
セスナが燃料切れになった際、まず重い荷物を捨てろってことで、機内になぜかあった大量のコーラを捨てたところ、それがニカウさんや奴隷商人たちの頭上に…って展開でした。
そんなのが直撃したら普通は死ぬんじゃないかと。

ブッシュマンは、武田鉄矢のナレーションが印象的でしたな。

「腹が減ったらメシを食う。
 飯を食ったらクソが出る。
 クソを出したら腹が減る。
 腹が減ったらメシを…」

これではエンドレスなので、覚え間違いだとは思いますが、確かこんなような感じのことを言ってました。
うろ覚えにもほどがあるといえます。
【2005/02/07 5:42 PM】 猫パンチ |
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