今日いちばんびっくりしたニュース(
Sankei Webより)。
「ドラえもん」声優5人、来春にも交代を検討
テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」で四半世紀にわたってドラえもんの声優を務めてきた大山のぶ代さんら主な声の出演者5人が来春、降板し、若手と交代することが21日明らかになった。
後任の人選が進行中で、交代決定を受け入れた大山さんは「テレビ放送から25年がすぎ、ちょうどよい交代の時期。遠い未来までずっとずっとみんなに愛される『ドラえもん』であってほしい」と話している。
「ドラえもん」はゴールデンタイムに2けたの視聴率を取る同局の看板アニメ番組。原作者の藤子・F・不二雄氏が「ドラえもんはこういう声だったんですね」と認めるほど、大山さんらははまり役で、人気の原動力になっていた。
関係者によると、テレビ朝日側は今春からドラえもんの声の大山さん、のび太の声の小原乃梨子さんら出演者と協議。放送25周年で一区切りついたことや高齢化などを理由に、主な声優陣の一新を決めたという。
放送中のテレビシリーズは来年3月分まで現在の出演者で収録し、4月分から後任の声優陣にバトンタッチする予定。
テレビアニメ「ドラえもん」は連載漫画を原作に1979年にシリーズ放送が開始。大山さんと小原さんをはじめ、野村道子さん(しずか役)、たてかべ和也さん(ジャイアン役)、肝付兼太さん(スネ夫役)らが第1回放送からこれまで同じ役を担当、80年から「ドラえもん のび太の恐竜」など劇場版映画25作品にも出演した。
ということで、ドラえもんの主要声優陣がごっそり入れ替わるそうだ。
主題歌を渡辺美里が歌い始めたあたりから「あれ?」と思い、東京プリンが歌いはじめるに至っては
イヤな感じまで漂っていた同番組。
主導が製作スタッフなのかテレ朝なのか知らないが、ドラえもんをどういうところに持っていきたいのかわからない最近のリニューアルである。
もしかして「いまふう」にしたかったんだろうか。
自分から価値を落としてどうするのかと思うが。
藤子F先生が亡くなってからは、けっこうあからさまに「いまふう」の匂いが漂ってきていたドラえもん。
最新映画はCMだけ見たが、なんかヒドそうだったので観る気が全くなくなってしまった。ぼくの中ではあのCMをもって、ドラえもんはもう完全に終わってしまっている。
どういうCMだったかというと、
のび太が泣きながら誰かの名前(失念)を絶叫という、映画の劇中シーンを使ったものであった。
たぶんそこは映画のクライマックスだ。
叫んで泣いてと、非常にわかりやすい感動シーンである。
わかりやすいが、とてつもなく
安い。
F先生が作り出してきたものは、そういう安さを排したところにその価値があったんじゃなかったかと思うが。
なんかこういうことを言うと年寄り臭くていやなのだが、近頃漫画にしろアニメにしろドラマにしろ、安いシーンが多い。
山田死亡。
主人公、山田のなきがらを抱えて絶叫。
「やまだぁぁぁーーーー!」
こういう感じの安い演出をギャグでなくやられると、見ていてすごく恥ずかしくなってしまうのだが。
なんでも言葉に出したり感情をあらわにしたりすることで感動を呼べると、製作者は考えているのかもしれない。
それならそれで構わないが、そういうことは自前の作品でやっていただきたい。
ドラえもんまで巻き込むなと切に思う。
と延々書いといてなんだが、こういう毒を吐きたかったわけではなくて、大山のぶ代について触れたかったのである。
大山のぶ代には黒さがある。
しかしそれは、好ましい黒さだ。
安さに流れる風潮に対して快く思わない、
気骨ある黒さなのである。
多分ぼくが小学生ごろのことだったと思う。
当時、朝のワイドショーなどは、夏休みになると子供向け企画などをたまに行っていて、声優さん生出演とかアニメ主題歌大会みたいなことをやっていた。
そんな企画の一つで、スタジオに子供たちを招き、大山のぶ代に質問をするという日があったのだ。
大山のぶ代に、といっても、子供たちがのぶ代本人に興味があるわけがないから、番組の意味としてはドラえもん(の声の人)に質問、という趣旨だったはずだ。
「四次元ポケットの中はどうなっているんですか?」
とか
「タケコプターがほしいです」
とか呑気な質問が続く中、いきなりある子供からこんな質問が出た。
「ドラえもんは本当にいるんですか?」
するとのぶ代は、
ドラえもんの声で
「いーまーせーんー」
と答えていた。
司会者か誰かが
うろたえつつフォローしていたように覚えているが。
いままでこの話をして、ぼく以外にこの件を覚えているという人に出合ったことがないから、もしかしたら
偽りの記憶なのかもしれないが、とにかくぼくにとっての大山のぶ代というのは
そういう人なのである。
もうひとつ。
数年前にのぶ代がガンを患ったというニュースが流れた。
このときどこかのワイドショーが…といっても多分テレ朝だが、のぶ代に独占インタビューを試みたのだ。
若い女性レポーターが、命の危険も覚悟したという大手術に臨んだときの心境をたずねてこういった。
「やっぱりドラえもんファンの子供たちのためにも頑張らなきゃと、そういうお気持ちはありましたか?」
のぶ代の答えはこうであった。
「それは
なかったですね。
ドラちゃんはほとんど私の分身みたいなキャラクターで、
一心同体みたいなもんだけど、
あれはお仕事ですからね」
一度聞いただけなので不正確かもしれないが、こういう意味のことを確かに言っていた。
これを聞いてぼくは、ああやっぱりなぁと感心したのだった。
「ドラえもんは、いません」
その大山のぶ代がドラえもんから手を引くという。
重石の取れたドラえもん、どんどんどんどん安くなっていきそうな気がするのだが。
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