ジーパーズ・クリーパーズ 暗黒の都市伝説
2001年/アメリカ/90分
原題:Jeepers Creepers
配給:ギャガ=ヒューマックス
スタッフ
監督: Victor Salva ヴィクター・サルヴァ
製作: Barry Opper バリー・オッパー
Tom Luse トム・ルーズ
製作総指揮: Francis Ford Coppola フランシス・フォード・コッポラ
Linda Reisman リンダ・レイズマン
Willi Baer ウィリー・ベアー
Mario Ohoven マリオ・オウヴェン
Eberhard Kayser エバーハード・カイザー
脚本: Victor Salva ヴィクター・サルヴァ
撮影: Don E. FauntLeroy ドン・イー・ファン・ル・ロイ
音楽: Bennett Salvay ベネット・サルヴェイ
プロダクション・デザイナー: Steven Legler スティーヴン・レグラー
メイクアップ: Brian Penikas ブライアン・ペニカス
クリーチャー・エフェクト: Brian Penikas ブライアン・ペニカス
キャスト(役名)
Gina Philips ジーナ・フィリップス (トリッシュ・ジェンナー)
Justin Long ジャスティン・ロング (ダリー・ジェンナー)
Eileen Brennan アイリーン・ブレナン (キャット・レディ)
Patricia Belcher パトリシア・ベルチャー (霊能者イゼル・ゲイ・ハートマン)
解説
23年に一度、大量の行方不明者が続出するという無気味な都市伝説に、帰省途中の姉弟が巻き込まれる、戦慄のサスペンスホラー。製作総指揮は「ゴットファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ。監督は「パウダー」のヴィクター・セルヴァ。出演はTVシリーズ「アリー・myラブ」のジーナ・フィリップ、「ギャラクシー・クエスト」のジャスティン・ロング、「プライベート・ベンジャミン」のアイリーン・ブレナンほか。
ストーリー(キネ旬DBより)
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
アメリカ。姉のトリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟のダリー(ジャスティン・ロング)が、春休みの帰省のために車で実家に帰る途中、猛スピードで走る無気味なトラックに追撃される。この辺りでは、23年に一度の23日間、大量の行方不明者が出るという都市伝説があることを二人は知らなかった。協会の前まで車で来ると、さっきのトラックが止まっている。すると、黒い影のような大男が血の染み付いた布に包んだ何かを、廃水用のパイプに落とすところを目撃する。大男は二人に気付くが、トラックで走り去る。二人は好奇心にかられ、廃水用のパイプを覗きに行く。地下室の壁や天井一面には、おびただしい数の死体がコレクションのように放置されていた。手足を切断され、切り裂かれた傷口は不揃いに縫い合わされた死体の山という、恐ろしい情景を目の当たりにする二人は、恐怖に震えながら命からがら逃げ出す。しかし、その大男に付け狙われ始める。必死に逃げて警察に保護されるが、大男は追って来る。車でひいても死ぬことがない大男は、人間ではないかのよう。ダリーは大男に捕まってしまい、バーの店の中で目玉をくり抜かれた死体となって発見されるのだった。
サブタイトルに「暗黒の都市伝説」とあるが、そういう話のつもりで観ると
ばかを見るのでご用心、という映画である。
「アメリカのある町では、23年ごとに23日間だけ、原因不明の行方不明者が多発する」という都市伝説(本当にそんな都市伝説があるのかは不明)がベースになっていて、その事件に巻き込まれる姉弟の物語だ。
アメリカの田舎の一本道を、帰省のため車を走らせるトリッシュとダリーの姉弟。前を走る車のナンバープレートがどう読めるか、という退屈しのぎをしながら道中を楽しんでいると、うしろから突然迫ってきたオンボロトラックに激しく煽られる。
「BEATNGU」(BEATING YOU=
殴るぞ)と書かれたナンバープレートのそのトラックを何とか追い越させ、2人は気を取り直して先へ進む。
しばらく行くと教会が見えた。
その裏庭には、先ほどのトラックが停まっている。
通り過ぎざま、速度をゆるめながら眺めてみると、全身黒づくめの男が荷台から何かを運び出していた。
それは、人が入っているような、
血まみれの布袋だった。
それを裏庭の穴にいくつも投げ込んでいるのだ。
2人が見ていることに気付いた男は、すぐにトラックで追いかけてきた。
カマを掘りまくるトラック。
何度も追突されるが、姉弟の車がハンドルを取られて道路わきに突っ込むと、トラックはそのまま走り去っていったのだった。
そこでおとなしく家に帰っていればいいものを、ダリーが
「布袋の中の人は、いま行けばまだ助けられるかもしれない」
と
余計な正義感を発揮。反対するトリッシュを押し切って、先ほどの教会に向かう。
黒装束男のトラックが戻っていないのを確かめ、先ほど布袋が投げ込まれていた穴にもぐりこむダリー。
穴の先は教会の地下室につながっていた。
そこで彼が見たものは、壁や天井一面に埋め込まれた、無数の死体だった。
あしゅら男爵と化した男女。
手術台や大型のハサミ、ペンチなど、行われた「作業」のむごたらしさを物語る品々が散乱する地下室。死体はどれも、一度切断してから麻糸で強引に縫い合わせたらしい跡があった。
急いでそこから逃げ出した2人はドライブインに駆け込み、警察に助けを求める。
が、黒装束男は2人を逃がしはしなかった。
ドライブインで警察に事情聴取を受けている間、男は2人の車を荒らしていたのだ。
様子を目撃していたドライブインの客は、
「車に乗せてあったダリーの服の匂いをかいで笑っていた」
と証言した……。
と、ここまでがサスペンス溢れる前半だ。
このあと後半では、予想もできない展開に観客は目を白黒させるハメになる。
パトカーを先導し、問題の教会に向かうダリーとトリッシュ。
と、突然パトカーの天井に何かがドスンと落ちてきた。
どうやって飛び乗ったのか、それは、黒装束の男だった。
男はパトカーの屋根に乗ったまま、乗っていた警官2人の首を切り落とし、その一つを姉弟の車に投げつけて停車させる。
投げつけられる首(イメージ)
姉弟が見守る中、停止したパトカーから降り立った黒装束の男は、地面に転がる警官の首を拾い上げ、その
舌を食いちぎってむさぼるのだった。
だんだん
物語の雲行きが怪しくなってきたが、ともかく想像を絶する光景に恐怖した姉弟は即座に車で逃走。
道すがら、猫好きの老婆の家に助けを求めるが、黒装束に追いつかれ、老婆は惨殺されてしまう。
そのとき、月明かりに照らされ、初めて明らかになる男の顔。
それは、どう見ても人間ではない、
ゴブリン系のハゲた悪魔の顔だった。
これがまたけっこう貧相で、どう見たって人間ではないが、どう見たって
怖くもなんともないのである。
なんだキミは。
「あんだチミはってか!!」
ここにきて観客は、とうとうこう悟ることになる。
……クリーチャーものだったのか、この映画。
車に乗り込み、男をひき殺さんと突進するトリッシュ。
非常識にもジャンプでひらりと車をかわす男だったが、隙を突かれてついに跳ね飛ばされる。
倒れた男の上を、
何度も車で往復するトリッシュ。
ひき潰された腕や足はペシャンコになり、いくらなんでももう死んだだろうと思った瞬間。
男の背中からデビルウィングが生えた。
「で……でーびーる……」
もう無茶苦茶である。
潰れたままばっさばっさと羽を動かし、何とか飛び立とうとする男を
さらに轢いて、警察署へ駆け込む姉弟。
もちろん追ってくる悪魔。
留置されている囚人や警官をむさぼり食ってエネルギーを補給した彼は、ついにダリーを捕らえて連れ去ってしまうのだった。
「こ、このおじさん変なんです!」
というわけで、この作品も『ドリームキャッチャー』と同じく、クリーチャーの姿が映った瞬間から
開き直る映画だ。
どちらも前半は雰囲気たっぷりで楽しませてくれるだけに、後半の
台無しぶりが際立って見える。
とくに本作は、コッポラ製作総指揮という事実を大きく打ち出して宣伝されていただけに、骨太な作品を期待して観た人には
手痛い一撃といえるだろう。
コッポラの名前は単に宣伝用に貸しただけなのかと思いきや、続編でもやはり製作総指揮に名を連ねていたから、ほんとうに
こういう映画を作りたかったのだと考えるべきだろう。いい人かもしれない。
暴れるだけ暴れまわったクリーチャーは野放しのまま、救いようのないラストを迎えるこの映画。
クリーチャー健在のまま終わったからか、彼がより派手に暴れまわる続編『ヒューマンキャッチャー』も制作されている。
これといい
『ドリームキャッチャー』といい
『ザ・キャッチャー』といい、とりあえずタイトルに「キャッチャー」がつく映画は
100%の確率で要注意であるといえる。
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