社会の窓からこんにちわ

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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
片腕カンフー対空とぶギロチン◇ギロチン対ワナ。
片腕カンフー対空飛ぶギロチン
片腕カンフー対空とぶギロチン
1975年/香港/85分


原題:One Armed Boxer vs the Flying Guillotine
配給:松竹

スタッフ
監督: Jimmy Wang 王羽
製作: Wong Cheuk Hon ウォン・チュー・ホン
脚本: Jimmy Wang 王羽
字幕監修: 進藤光太 シンドウコウタ

キャスト(役名)
Jimmy Wang 王羽 (兪天竜:Yu Yie Un)
Kam Kong カム・カン (封神:Funchen Yutie)
Wu Shao Tie ウー・シャオ・ティー (武小蝶:Shaotie)

ストーリー(キネ旬DBより)
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
奥山中に住む封神無忌(カム・カン)は、盲目だが、空飛ぶギロチンという恐ろしい刃物の武器の達人である。清朝のチェン皇帝時代、護衛兵として仕えていた封神は、ある日門弟が片腕の拳士・兪天竜(ジミー・ウォング)に殺された復讐のため山を下りた。兪は愛国の志士であったが、革命のため門弟を殺してしまったのだ。ある日、カンフー・チャンピオン・タイトルを賭けたトーナメントが開催される。封神は出場し、片腕拳士を片っぱしから殺し、兪の道場も襲う。重傷を負い逃げた兪は武小蝶とめぐり逢い、ギロチンに対抗する技を工夫する。そしてついに二人の対決の時がやって来た。兪は竹を使って斧を飛ばすワナをしかけ、激戦の末封神を倒すのだった。


……と、このようにキネ旬DBには書いてあるけれど、けっこう間違っているので鵜呑みにしないように。引用しておいてアレだが。

今回も「爆裂BLOG」のバビゾ姐さんご提供のDVDにて鑑賞。
『片腕ドラゴン』(未見)という映画の続編で、1作目にて自分の右腕を叩き落した男を殺して復讐を果たした片腕ドラゴンが、こんどは殺した男の師匠に狙われるハメになる。

この盲目の老師匠・封神の武器が、タイトルにもなっている空とぶギロチンだ。
底の抜けた鳥かごみたいな形になっていて、口の部分に刃が埋め込んである。それを放り投げて敵の頭にスポッとかぶせ、グイっと引き寄せると、首がスパーンと取れるという仕組みだ。

すっぽり。
この直後「スパーン」


また、折りたたむと超電磁ヨーヨーみたいな使い方も可能。

ゴーゴー夕張。
超電磁ヨーヨー。


『キル・ビル』観た人には「ゴーゴー夕張が振り回していた武器の元ネタ」と言ったほうが通りがいいかもしれない。


そんな物騒きわまる武器を操る封神だが、拳法の達人である彼は、素手でも充分強い。
それを端的に物語るのが、冒頭、山ごもり中の彼の元に飛んできた伝書鳩を捕えるシーンだ。
庵の屋根の上に止まった鳩に向かい、気合を込めて「ガチョーン」を繰り出す封神。
すると鳩は、吸い込まれるように彼の手の中に収まってしまうのだ。

かつて谷啓はあるTV番組で「ガチョーン」の極意について
「手は『ガ』で押し出し、
 続く『チョーン』で森羅万象を掴み取るようにグイと引く」
というような意味のことを語ったことがあったが、まさにその極意を修めた達人・封神。弱いはずがない。

その彼が、弟子の死を知り、復讐に動き出したのだ。
狙うは片腕ドラゴン・ジミーさん。
封神は庵に火を放ち、僧に化けてジミーさん退治に旅立つのだった。
そのころジミーさんはといえば、弟子たちの目の前で、壁や天井をすたすた歩いたりしていた。忍法か。


さて町にやってきた封神。
宿屋で「俺が片腕ドラゴンだぞ」と威張る酔っ払いを発見、さっそく空とぶギロチンでスパーンと首をはねてしまった。
ところが殺したあとで本人ではないとわかり、
「失敗した!」
失敗どころの騒ぎではないが、一流の武芸者は立ち直りが早い。

「まあいい、片腕のやつは皆殺しだ

ポジティブなのかヤケクソなのかわからない理屈でその場を収めるのであった。


さてそのころ、その町では武術会が行われていた。
じつはこの大会には、ジミーさんの参加を見込んで、封神配下の3人の外国人が選手として送り込まれていたのだ。
が、肝心のジミーさんは、参加を要請されても
「名声には興味がない」
と観戦を決め込む始末。
主役不参加のまま武術会は開始された。

それじゃ面白くないんじゃないの、と思ったら大間違い。
弁髪で敵を絞め殺す男はいるわ、刀が埋まった足場の上で闘う男はいるわと、「魁!男塾」なみの荒唐無稽な試合運びで観客を飽きさせないのである。
外国人軍団も負けてはいない。
そこらじゅうにツバを吐くムエタイ戦士、ノミのようなジャンプ力を誇る侍、腕が伸びるインドのヨガ戦士と、こちらもデタラメのオンパレード。

その中の1人、無刀流を名乗るジャンプ侍・躍馬二郎はなかなか卑怯な試合を見せてくれる。
トンファーのような十手のような武器で戦うのだが、じつはその武器には刀が仕込んであり、それで相手の心臓をぐっさり刺して倒すのだ。
この試合を見ていたジミーさん、ここで不穏な一言を漏らす。

「なにが無刀流だ……やるな、参考にしよう

何の参考ですかジミーさん。

このあとジミーさんは、主催者から「出場してくれませんか」と書いた手紙が回ってきたのに気分を害して帰宅。
その後の試合で蛇拳を操る片腕男が出場したときに悲劇は起きた。
案の定、封神が出現したのだ。
またもや片腕だというだけで、よく確かめもせずに蛇拳の男の首をはねる封神。
人違いおよび乱入を主催者にとがめられた彼は、主催者を殺し、武術会をメチャクチャにした挙句、会場に火を放って逃走するのだった。
去り際に火を放つのが好きな人といえる。


武術会での騒ぎで、自分に復讐しようとする封神の目的を察知したジミーさんは、彼と外国人軍団を迎え撃つべく作戦という名のワナを練る。

まずやってきたのは、伸縮自在の腕を持つヨガ戦士。
ヨガって武術じゃなかったと思うが。

ヨガの神秘。
「俺様の技を受けてみるヨガ!」


元祖ダルシムだけあってジミーさんも苦戦するが、なんとか実力でこれを粉砕。
残る3人には、ジミーさんの恐るべきワナ地獄が待ち構えているのであった。


最初の犠牲者となったのはムエタイ戦士。
ジミーさんの待ち構える6畳ほどの広さの小屋に誘い込まれてしまった彼。
小屋は床が鉄板になっていて、床下でジミーさんの手下がメラメラ火を燃やすものだから、裸足の彼にはたまらない。窓から逃げようとすれば、外からいっせいに槍が突きだされる

地獄の密室。
掛け値なしの絶望的状況。


逃げ場を失った彼に、しっかり靴を履いて涼しい顔のジミーさんは遠慮なく襲いかかり、ついには鉄板焼きにして殺してしまうのだった。

続いて毒牙にかかったのは、ジャンプ侍・躍馬二郎だ。
彼はジミーさんの右胸に仕込んだ隠し短刀でぐっさり刺されて死亡。
武術会での不穏な一言どおり、見事「参考」を活用してみせたジミーさんであった。


残るは封神ただ一人だが、ジミーさんもさすがにあなどれないと思ったのか、彼に対しては3段構えのワナを用意している。

ワナ1:竹の柱を何本も立てて戦う。

空とぶギロチンを竹の柱で受け止め、刃こぼれをさせようという作戦だ。これは見事に成功し、ギロチンの首刈り機能は封印されてしまった。

ワナ1。
「うぬーっ!」



ワナ2:聴覚を奪う。

無数の鳥を放した小屋に誘い込み、羽音とさえずりで封神の聴覚をかく乱しようとした。
封神は鳥の群れにうろたえはしたが、ジミーさんの居場所は的確にキャッチ。作戦は失敗に終わった。

ワナ2。
「むはーっ!」



ワナ3:飛び道具。

ワナ2が通じないと知ると、ジミーさんはさらに棺桶屋に移動。
壁一面に立てかけた板に小石をぶつけ、その音で封神を翻弄した。
さらに、ところどころに手斧を飛ばす装置を仕掛けておき、それを封神めがけて何発も発射。

ワナ3。
「ぐわーっ!」

続・ワナ3。
「ぐふーっ!」


手斧をドバドバ打ち込まれながらも気力で戦う封神だったが、ついに限界に達したところをジミーさんの必殺拳で吹き飛ばされ、棺桶に叩き込まれて絶命するのだった。

気力の限界。
「痛いんじゃぁ!」最後の力を振り絞り逆ギレする封神。



それが主人公のやることかと言いたくなるほどのやりすぎの数々、こうして書き出してみるとかなりの非道ぶりであるが、それをあまりどぎつく感じさせないのは、やはりジミーさんの人徳だろう。
小柄なせいもあるが、拳法の達人だというのに、あまり強そうに見えない、どこか気の弱そうな、育ちのよさそうな感じ。

参考にしよう。


アングルによってはちょっと皇太子にも似てたりするが、そのへんのイメージが、残虐行為を実際よりソフトに見せる効果があるように思われる。
同じことをヤン・スエがやったら、と考えるとわかりやすいかもしれない。


余談だが、DVDの映像特典に載っていたキャスト紹介のコメント、約2名ほど印象深いものがあったので一部引用したい。

カム・カン(封神役)
90年代序盤にはアメリカで洗濯屋を経営していたが、現在の消息は不明である。

ワン・ウィンサン(ヨガ戦士役)
現在は残念ながら仕事に恵まれず、タクシー運転手で生計を立てているとのこと。


ちょっぴり切なくなりました。
【2005.02.22 Tuesday 03:36】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(6) | trackbacks(5) |
ジーパーズ・クリーパーズ◇へんなおじさんの奇妙な冒険。
ジーパーズ・クリーパーズ デラックス版
ジーパーズ・クリーパーズ 暗黒の都市伝説
2001年/アメリカ/90分


原題:Jeepers Creepers
配給:ギャガ=ヒューマックス

スタッフ
監督: Victor Salva ヴィクター・サルヴァ
製作: Barry Opper バリー・オッパー
Tom Luse トム・ルーズ
製作総指揮: Francis Ford Coppola フランシス・フォード・コッポラ
Linda Reisman リンダ・レイズマン
Willi Baer ウィリー・ベアー
Mario Ohoven マリオ・オウヴェン
Eberhard Kayser エバーハード・カイザー
脚本: Victor Salva ヴィクター・サルヴァ
撮影: Don E. FauntLeroy ドン・イー・ファン・ル・ロイ
音楽: Bennett Salvay ベネット・サルヴェイ
プロダクション・デザイナー: Steven Legler スティーヴン・レグラー
メイクアップ: Brian Penikas ブライアン・ペニカス
クリーチャー・エフェクト: Brian Penikas ブライアン・ペニカス

キャスト(役名)
Gina Philips ジーナ・フィリップス (トリッシュ・ジェンナー)
Justin Long ジャスティン・ロング (ダリー・ジェンナー)
Eileen Brennan アイリーン・ブレナン (キャット・レディ)
Patricia Belcher パトリシア・ベルチャー (霊能者イゼル・ゲイ・ハートマン)

解説
23年に一度、大量の行方不明者が続出するという無気味な都市伝説に、帰省途中の姉弟が巻き込まれる、戦慄のサスペンスホラー。製作総指揮は「ゴットファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ。監督は「パウダー」のヴィクター・セルヴァ。出演はTVシリーズ「アリー・myラブ」のジーナ・フィリップ、「ギャラクシー・クエスト」のジャスティン・ロング、「プライベート・ベンジャミン」のアイリーン・ブレナンほか。

ストーリー(キネ旬DBより)
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
アメリカ。姉のトリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟のダリー(ジャスティン・ロング)が、春休みの帰省のために車で実家に帰る途中、猛スピードで走る無気味なトラックに追撃される。この辺りでは、23年に一度の23日間、大量の行方不明者が出るという都市伝説があることを二人は知らなかった。協会の前まで車で来ると、さっきのトラックが止まっている。すると、黒い影のような大男が血の染み付いた布に包んだ何かを、廃水用のパイプに落とすところを目撃する。大男は二人に気付くが、トラックで走り去る。二人は好奇心にかられ、廃水用のパイプを覗きに行く。地下室の壁や天井一面には、おびただしい数の死体がコレクションのように放置されていた。手足を切断され、切り裂かれた傷口は不揃いに縫い合わされた死体の山という、恐ろしい情景を目の当たりにする二人は、恐怖に震えながら命からがら逃げ出す。しかし、その大男に付け狙われ始める。必死に逃げて警察に保護されるが、大男は追って来る。車でひいても死ぬことがない大男は、人間ではないかのよう。ダリーは大男に捕まってしまい、バーの店の中で目玉をくり抜かれた死体となって発見されるのだった。


サブタイトルに「暗黒の都市伝説」とあるが、そういう話のつもりで観るとばかを見るのでご用心、という映画である。
「アメリカのある町では、23年ごとに23日間だけ、原因不明の行方不明者が多発する」という都市伝説(本当にそんな都市伝説があるのかは不明)がベースになっていて、その事件に巻き込まれる姉弟の物語だ。


アメリカの田舎の一本道を、帰省のため車を走らせるトリッシュとダリーの姉弟。前を走る車のナンバープレートがどう読めるか、という退屈しのぎをしながら道中を楽しんでいると、うしろから突然迫ってきたオンボロトラックに激しく煽られる。
「BEATNGU」(BEATING YOU=殴るぞ)と書かれたナンバープレートのそのトラックを何とか追い越させ、2人は気を取り直して先へ進む。

しばらく行くと教会が見えた。
その裏庭には、先ほどのトラックが停まっている。
通り過ぎざま、速度をゆるめながら眺めてみると、全身黒づくめの男が荷台から何かを運び出していた。
それは、人が入っているような、血まみれの布袋だった。
それを裏庭の穴にいくつも投げ込んでいるのだ。

2人が見ていることに気付いた男は、すぐにトラックで追いかけてきた。

殺人トラックの襲撃。
カマを掘りまくるトラック。


何度も追突されるが、姉弟の車がハンドルを取られて道路わきに突っ込むと、トラックはそのまま走り去っていったのだった。

そこでおとなしく家に帰っていればいいものを、ダリーが
「布袋の中の人は、いま行けばまだ助けられるかもしれない」
余計な正義感を発揮。反対するトリッシュを押し切って、先ほどの教会に向かう。

黒装束男のトラックが戻っていないのを確かめ、先ほど布袋が投げ込まれていた穴にもぐりこむダリー。
穴の先は教会の地下室につながっていた。

そこで彼が見たものは、壁や天井一面に埋め込まれた、無数の死体だった。

縫い合わされたカップル。
あしゅら男爵と化した男女。


手術台や大型のハサミ、ペンチなど、行われた「作業」のむごたらしさを物語る品々が散乱する地下室。死体はどれも、一度切断してから麻糸で強引に縫い合わせたらしい跡があった。

急いでそこから逃げ出した2人はドライブインに駆け込み、警察に助けを求める。
が、黒装束男は2人を逃がしはしなかった。
ドライブインで警察に事情聴取を受けている間、男は2人の車を荒らしていたのだ。
様子を目撃していたドライブインの客は、
「車に乗せてあったダリーの服の匂いをかいで笑っていた」
と証言した……。


と、ここまでがサスペンス溢れる前半だ。
このあと後半では、予想もできない展開に観客は目を白黒させるハメになる。






パトカーを先導し、問題の教会に向かうダリーとトリッシュ。
と、突然パトカーの天井に何かがドスンと落ちてきた。

どうやって飛び乗ったのか、それは、黒装束の男だった。
男はパトカーの屋根に乗ったまま、乗っていた警官2人の首を切り落とし、その一つを姉弟の車に投げつけて停車させる。

どぐわしゃ。
投げつけられる首(イメージ)


姉弟が見守る中、停止したパトカーから降り立った黒装束の男は、地面に転がる警官の首を拾い上げ、その舌を食いちぎってむさぼるのだった。


だんだん物語の雲行きが怪しくなってきたが、ともかく想像を絶する光景に恐怖した姉弟は即座に車で逃走。
道すがら、猫好きの老婆の家に助けを求めるが、黒装束に追いつかれ、老婆は惨殺されてしまう。

そのとき、月明かりに照らされ、初めて明らかになる男の顔。

それは、どう見ても人間ではない、ゴブリン系のハゲた悪魔の顔だった。

これがまたけっこう貧相で、どう見たって人間ではないが、どう見たって怖くもなんともないのである。
なんだキミは。

そうです、私がへんなおじさんです!
「あんだチミはってか!!」


ここにきて観客は、とうとうこう悟ることになる。


……クリーチャーものだったのか、この映画。


車に乗り込み、男をひき殺さんと突進するトリッシュ。
非常識にもジャンプでひらりと車をかわす男だったが、隙を突かれてついに跳ね飛ばされる。
倒れた男の上を、何度も車で往復するトリッシュ。

ひき潰された腕や足はペシャンコになり、いくらなんでももう死んだだろうと思った瞬間。

男の背中からデビルウィングが生えた。

デビルウィング。
「で……でーびーる……」


もう無茶苦茶である。
潰れたままばっさばっさと羽を動かし、何とか飛び立とうとする男をさらに轢いて、警察署へ駆け込む姉弟。
もちろん追ってくる悪魔。
留置されている囚人や警官をむさぼり食ってエネルギーを補給した彼は、ついにダリーを捕らえて連れ去ってしまうのだった。


ぬいぐるみ感満点。
「こ、このおじさん変なんです!」



というわけで、この作品も『ドリームキャッチャー』と同じく、クリーチャーの姿が映った瞬間から開き直る映画だ。
どちらも前半は雰囲気たっぷりで楽しませてくれるだけに、後半の台無しぶりが際立って見える。
とくに本作は、コッポラ製作総指揮という事実を大きく打ち出して宣伝されていただけに、骨太な作品を期待して観た人には手痛い一撃といえるだろう。
コッポラの名前は単に宣伝用に貸しただけなのかと思いきや、続編でもやはり製作総指揮に名を連ねていたから、ほんとうにこういう映画を作りたかったのだと考えるべきだろう。いい人かもしれない。


暴れるだけ暴れまわったクリーチャーは野放しのまま、救いようのないラストを迎えるこの映画。
クリーチャー健在のまま終わったからか、彼がより派手に暴れまわる続編『ヒューマンキャッチャー』も制作されている。
これといい『ドリームキャッチャー』といい『ザ・キャッチャー』といい、とりあえずタイトルに「キャッチャー」がつく映画は100%の確率で要注意であるといえる。






【2005.02.20 Sunday 03:07】 author : 猫パンチ | 映画 サ行 | comments(8) | trackbacks(1) |
ウィダー・イン・ゼリー◇木村拓哉と筋肉の父。
キムタク出演のシリーズCMが人気の「ウィダー・イン・ゼリー」。
手軽にエネルギーを補給できるゼリー飲料としてすっかりポピュラーになった感があるが、「ウィダー」とはいったい何なのかということを知っている人はそう多くはないと思われる。
ウィダー・インというぐらいだから栄養素なんじゃないかとか、そんな感じの認識なんじゃないだろうか。

この「ウィダー」、じつは人名である。

しかもおじいさんの名前だ。

が、ただのおじいさんではない。
フルネームをジョー・ウィダーといい、こんな顔をしている。

セクシーウィダー



ヒゲのステキなおじいさんだが、タンクトップにかかる親指や、その下の分厚い上腕が気になった人もいるだろう。
それもそのはず。
この人、じつはボディビル界の重鎮なのである。

アメリカでは「ウィダー・カップ」というボディビルの大会まであるほどで、もともとビルダーだったアーノルド・シュワルツェネッガーもウィダーの主催する大会「オリンピア」の出身者だ。

おすましウィダーと筋肉の壁
筋肉軍団の祝福を受けるウィダー。



ボディビルの普及に心血を注ぐウィダーは、大会を開く以外にもいろいろな活動を展開。
「マッスル&フィットネス」という雑誌を発行し、トレーニングと栄養の正しいバランスについて啓蒙したり、新しい筋肉トレーニング法を紹介したりしている。
また、自らのブランドでプロテイン食品などを販売したりもしていて、もうおわかりだとおもうが、「ウィダー・イン・ゼリー」はもともとそれら栄養補助食品シリーズのバリエーションの中の一つなのだ。

こうした来歴を一般にはあえて隠し、さらにキムタクを起用して若者向けイメージを定着させたメーカーの戦略には感心させられるが、あまりに方向性が違って面白いのでバラしてみた。

なお、「マッスル&フィットネス」は日本語版も出ている。ウィダーブランドのサプリメント食品販売との絡みか、出版元は森永。
比喩でなく、本当にはちきれんばかりの筋肉が全ページに溢れかえる濃密な本なので、見つけたらぜひ読んでみていただきたい。
人生観がちょっと変わるはずだ。

ダイナマイトウィダー


これが、現実。





【2005.02.08 Tuesday 18:26】 author : 猫パンチ | 雑談 | comments(16) | trackbacks(2) |

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