社会の窓からこんにちわ

長文のエントリーが多いので、休み休み読んでいただくのがいいかと思います。
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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
処女的衝撃◇それに童貞です。
大正時代の身の上相談
大正時代の身の上相談
カタログハウス


めけ。さんの「ボムガール」処女を150万円で売った女性の話を見つけたのでトラックバック。
アダルトな話題が続いてしまい、うぶな読者の方には申し訳ない。


処女について語る前に、ちょっと本の紹介をさせていただきたい。
上記「大正時代の身の上相談」という本だ。

この本は、大正時代に読売新聞紙上に寄せられた身の上相談をまとめたものだが、たかだか100年前のことなのに、日本人の意識や貞操観念が(よしあしは別として)現在と大きく違っていて興味深い。

中でも目を引くのが処女観で、妻が結婚の際に処女でなかったからと、離縁を申し出たり怒ったりする男が非常に多いのだ。
たとえば以下のような調子。

私は先ごろまで田舎の医院に奉職していた者ですが、一昨年の春から土地の娘と懇意になり、ついに相愛の仲となりました。
ところが処女だとばかり信じていたその女は、私以前に三人も関係した男があり、堕胎の大罪まで犯していたことがわかりました。(後略)

私の夫は、以前、子供が二人もいたのに、貞操のことで九年間暮らしていた妻を離別しました。その後妻に来たのが私です。
私は当時、夫の心を知らなかったものですから、自分にも過去のあることを隠して継子をみるのが罪ほろぼしと思ってきたのです。そして今では、合わせて四人の子持ちです。
ところがこの頃になって、夫は私の過去を知って大いに怒りました。
「俺は処女を知らなかった。男と生まれた生きがいもない。処女を妾として置くから、公然と承知せよ」と迫り、現に薄給の身もかまわずに、そっちの方面に金をかけて家政を顧みません。(後略)


「堕胎の大罪」というのもすごい言い草だが、初婚・再婚とも妻が非処女だった2人目の旦那のセリフもものすごい。
「男と生まれた生きがいもない」って、男の生きがいってそんなものなのかと思うが。さらにその腹いせとして処女を妾として置くという発想は、現代人の追随を許さないものがある。


で、処女の話である。


150万円で処女を売った女の子の話を読んでまず思ったことは、
「それに金を出す男の気が知れない」
であった。
ぼくはそんなに処女にありがたみを感じないもので。

ありがたみを感じないというより、処女とのセックスは、できればご遠慮したいとさえ思う。
理由は簡単で、いろいろ気を使うことが多そうだから。
めんどくさがりなのである。

それとは別の問題で、嫁は処女がいいかどうかときかれたら、ぼくはやっぱりそうじゃないほうがいい。
男をダンナしか知らない女性って、偏見かもしれないが、世界が狭いんじゃないかという印象があるからだ。
ぼくはそういう人よりも、それなりに恋愛してセックスも楽しんで、という女性のほうが魅力的に感じるのだ。
女性の方、自分のために、将来出会う男のために、女を磨いておいてください。
まあ、個人の嗜好の問題だから、人それぞれだろうとは思うが。

あ、上記は「やるときは避妊と性病に気をつける」という前提での話だ。
男女とも、見境なくやりまくる人は、さすがにぼくもどうかと思う。


もっとも、処女に価値を見出す人の気持ちもわからないでもない。

当たり前だが、処女は一回やっちゃうまでの命である。
やっちゃったらもう処女じゃなくなってしまうのだ。
その貴重な第1回めを俺の手で!という気持ちもあるだろうし、何も知らない女の子を自分の色に……という、征服欲とか調教願望みたいなのもあるんじゃないだろうか。
「男は最初の相手に、女は最後の相手になりたがる」という言葉もあるし。
そう考えると、なんか処女好きの男って、彼女の過去の男関係とか気にしたりしそうな感じがするな(偏見)。


女の子の立場からすると、痛かったり血が出たり裂けたりして、肉体的にも精神的にも区切りがつくように思えるが(男の勝手な想像だが)、男は単に「初物」をありがたがってるだけなのかもしれない。
いい気なもんだといえる。


しかしそんなにもありがたがってもらえる処女に較べて、童貞の立場のもろいことといったらどうだ。
下手をすると「キモーい」とまで言われてしまう始末。

ぼくは20代後半の頃、ふざけて「自称童貞」という肩書きを使っていた。
自己紹介のときなどに
「猫パンチです、自称童貞です」
と言ったりしてたわけだが、30代になるとそのふざけが通じなくなってきたのでやめた。
本気で気持ち悪がられるのだ。
自称童貞が通じるのは20代まで、ということである。
もうちょっと封印しておいて、おじいちゃんになったらまた言おうかと思う。

そんなふうに、まるで人生の盲腸のような扱いを受ける童貞。
処女喪失は「失う」「捨てる」「散らす」などさまざまな言い方があるのに対し、童貞はほぼ「捨てる」のみであることからも、その邪魔者ぶりがわかろうというものである。

このへんの処女観・童貞観のちがいというのは、「子孫を作る」ということに対する役割分担の違いから来る意識なのかもしれない。


なんだかまじめに考察しているが、気を取り直して人生相談に戻ろう。
童貞つながりでこういう投書も。

私は二十一歳の青年で、いまから声楽家となるべく勉強したいのです。
私は酒もたばこも口にせず、それに童貞です。そのためか、子供子供した声が出ます。どうでしょうか。声楽家としてものになるでしょうか。ものになると仮定して、親切な声楽家のお世話を受けたいのですが、どなたか適当な方はございませんか。女中代わりでも、ある程度は務めます。(後略)

「それに童貞です」。
全国にきっぱりと言い放つ彼の頼もしさはどうだ。
童貞も自称童貞も、新聞紙上でこのように堂々と発表できる勇気を持ちたいものである。

さて最後はこの投書。
ってちょっとラジオのDJみたいだが。

私は今春、大阪の某商業学校を卒業した十八歳の青年ですが、進学に失敗し、落第の憂き目を味わったものです。(中略)
近来、家の近所は新開地となり、新しい家がめっきり増加しました。そしてどこの新開地にも見受けられるように、不良少年少女が跋扈してしきりと不埒な所業を働くようになりました。
彼らは私の家が裕福なのに目をつけ、あらゆる巧妙な手段を弄して私を誘いました。
最初は私の家庭の厳格な監視のために容易に近づき得ませんでしたが、私が三年生のころから、とうとう不良少女の術中に陥り、純な心を散々さいなまれました。ある時は露骨に愛を迫り、はなはだしい時は自分の裸体写真を寄こして、私の心を動かしました。彼女らの大胆な行動は、実に言うにしのびない、恐ろしいものがあります。(後略)


この投書に対して言うべきことはたった一つだ。

「いいなぁ裸体写真」

たった一つだといいながらもう一つ言うが、よく読むと
もらった裸体写真で心を動かしているのである。

男として大いに同情できる。
そんな嬉しい贈り物、ぼくだったら家宝にするな。


最後に、このエントリーを書くにあたり、Yahoo!オークションで「処女」を売りに出している人がいないか調べてみたが、さすがにそんな人はいなかった。
とりあえずご報告まで。


それでは皆様、よい性生活を。(←余計な一言)
【2005.04.27 Wednesday 21:13】 author : 猫パンチ | 雑談(成人向け) | comments(13) | trackbacks(2) |
サクラ見物◇出会わない系。
いつまでブログ放っとくんだって話だが、ちょっといろいろ仕込みをしていたのだ。
その中のひとつが出会い系
といっても実際に出会っていたわけではなく、サクラを鑑賞して楽しんでいた。

よく言われることだが、大手出会い系にはサクラが多い。
多いというより、登録に携帯番号が必要になるようなサイトはほとんどサクラらしいよという話を聞いたので、そんならちょっと確かめてみようと思ったわけだ。


まず、なんでサクラがそんなに存在するのかという理由を考えてみる。

登録に携帯番号が必要になるようなサイトの多くは、一応「完全無料」とうたっているものの、実際にはポイント制である。
登録時にいくらかの無料ポイントが支給され、女の子にメール出したり、女の子から届いたメールを読んだり、女の子のプロフィールを見たり(またはプロフ閲覧は無料、写真を見るのが有料とか)するごとに何十ポイントかずつ消費されていく。

このポイントがなくなると、1ポイント1円とかで購入することになる。ただし最低購入単位が3000ポイントからだったりするから、安いと思ったら大間違いなわけだが。
当然、サイトとしてはどんどんポイントを消費させて購入につなげたい。
ここでサクラの出番というわけだ。

サクラには出会う気持ちなんか当然なく(というか男も混じっているというし)、ただ読ませたり返信させたりしてポイントを消費させればいいわけだから、男の下心を刺激するようなメールがバンバン届く。
それはちょっと面白いんじゃないかと思って、時期遅れのサクラ見物に踏み切った次第である。


やりかたは、3つぐらいの出会い系サイトに登録して、届いたメッセージを眺めるだけというものだ。
そして、無料ポイントを8割ほど使ったら撤退または放置。
いざ始めてみると、1サイトあたり1日20通以上のメッセージが届いて笑った。

肝心のメッセージ内容はというと、浮世離れというかピンクの花園というか、実に興味深い世界なのだった。


傾向A:ビビビッときた

20代中ごろ(自称)ぐらいまでの女性からよく届いたパターン。
「あなたの書き込みを読んで、この人だって思いました!」
など、運命的な出会いや相性のよさを強調。
このあとだいたい
「あんまり経験ないんですけど、よろしくお願いします」
みたいな文章が続く。


傾向B:近いので

「ご近所の方ですよね?よかったら会いませんか」
といった内容。
ぼくはメッセージに住所や郵便番号を書いていないし、プロフィールにも東京とだけしか書いていないのに、なぜこういうのが来るのか。


傾向C:主人が

20代後半から30代の主婦(自称)からよく届くメッセージ。
「結婚5年目で、あっちのほうがすっかりご無沙汰です」
「主人が単身赴任で、浮気の虫が騒ぎ始めました」
「ダンナは早いんです」
など、理由はさまざまだが内容は総じてエロエロで、満たされない奥様像を想像させて返信を誘う。
最初から
「寂しいんです…抱いてください」
とか書いてくる人もいて、ポルノ小説みたいであった。

なお、このパターンの傑作が1通あったので紹介してみたい。

「ひろ子です…

 主人がかまってくれません!

 ひろ子です…

 ひろ子です…」


ちょっと返信してみようかと思った。


傾向D:男を買う

今回いちばん面白かったのがこのパターン。
愛人契約を結びませんかとか、セックスしてくれたらいくら支払いますとか、男(の下半身)をお金で買おうというものだ。
職業も社長に社長夫人に金持ちの未亡人に女医にと、ちょっとした社交界である。
とにかく金持ちぞろいで、いきなり金額を提示してくるのだが、その額が非常に浮世離れしているのだった。

「1回10万でいかがですか?」
「月300万で契約しませんか」

とかいうのはまだかわいいほうだ。

「今までの人生で、男にだまされ続けてきましたが、あなたの書き込みを見て、この人ならと最後に賭けてみたくなりました。お付き合いしていただけるなら、私の全財産3千万をお譲りします」
そうすると無一文になってしまうが、いいのかそれで。

もっと恐ろしいのもあって、それは

「不治の病で余命1年を宣告されました。私と最期に楽しい思い出を作ってくれたら、遺産3億円をお譲りします」

というもの。ここまで来るとおとぎ話である。
まあそんな後味の悪いお金もどうかと思うが。

しかも驚くことに、こういう金持ち系メッセージが全体の4割ぐらいもあった。そんなに男に飢えているのか社交界。

あまりの好景気ぶりに、ためしに金持ち系メッセージで提示された金額(100万円以上)を全て合計してみた。
その結果、全員とめでたく付き合えたとしたら

5億9700万円もらえることが判明。

約6億。
ライターなんかやっている場合ではないといえる。


【2005.04.26 Tuesday 21:27】 author : 猫パンチ | 雑談(成人向け) | comments(6) | trackbacks(1) |
予言◇ゴールドエクスペリエンス・レクイエム。
予言 プレミアム・エディション
予言

2004年/日本/95分


監督:鶴田法男
原作:つのだじろう
脚本:高木登 、鶴田法男
音楽:川井憲次

出演:
三上博史 、酒井法子 、堀北真希 、小野真弓 、鶴水瑠衣

ストーリー: 里見英樹(三上博史)は、妻・綾香(酒井法子)と娘とともにドライブ中に、電話ボックスで古びた新聞を見つける。そこに掲載されている記事に目を通すとそれは自分の娘の死亡記事だった。
(FLiX)


主人公の名前「里見英樹」って時代劇俳優みたいだ。
あと余談ついでに、ジャケット写真にも採用されている耳なし法一のような写真だが、本編とはほとんど一切関係ない。ホラー映画ではよくあることだ。


人の死や事故など、不幸を予言する新聞が舞い込んでくる……というあらすじを聞いたとき「恐怖新聞みたいな話だな」と思ったが、ほんとうに原作が「恐怖新聞」であった。
じゃあ『予言』じゃなくて『恐怖新聞』でいいじゃないのと思うが、大人の事情があったのか。

内容も、一応つのだじろうの「恐怖新聞」を下敷きにしているものの、設定などはオリジナルといっていいほど大幅に改変されていて、原作を知っていても充分新作ホラーとして楽しめる映画になっている。
じゃあ「恐怖新聞」を原作にしなくてもいいんじゃないのと思うが、大人の……ってしつこいですか。

ちなみに原作との接点は、不幸の予言をする新聞の名称が「恐怖新聞」だということと、「鬼形礼」という原作の主人公と同名の人物が登場するということのみ。
ちなみに本作の鬼形礼は、筒井康隆ふうのおっさんであった。


恐怖新聞にとりつかれた三上博史が、死の運命に抗うために、妻・酒井法子とともに新聞の謎に迫っていくという、ちょっと『リング』にも近いものがあるストーリーである。
と思っていたら、クライマックスでいきなりゴールドエクスペリエンス・レクイエムが発動したので驚いたが。
郵便受けからニュッと出てきたと思われる。
何のことかわからない人は、漫画喫茶ででも「ジョジョの奇妙な冒険」第5部を読んでいただきたい。


予告編での三上博史の
「きゃーーーっ!きゃぁーーーっ!」
という少女のような悲鳴が印象的だった本作は、同時上映の『感染』とは異なり、見せるところはバッチリ見せる方針で作られている。
そのため、焼け焦げた少女とか、芋虫人間とか、小野真弓の顔面がパックリとか、けっこうビジュアルショックも多めなので、そういうのが苦手な人はご注意を。
逆に、そういうのが好きな人には満足のいく映画だと思う。
それはぼくだが。

あと、ごく軽めだが、のりピーのベッドシーンも一応あり……って21世紀にもなって「のりピー」って単語を書くとは思いませんでしたな。




【2005.04.07 Thursday 23:08】 author : 猫パンチ | 映画 ヤ行 | comments(8) | trackbacks(2) |

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