社会の窓からこんにちわ

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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
ハヌマーンと5人の仮面ライダー◇ライダー残酷物語。
『ハヌマーン・ポップ・5アイモッデーン』(ハヌマーンと5人ライダー)

ハヌマーンと5人の仮面ライダー
1974年・タイ・100分ぐらい


原題:『ハヌマーン・ポップ・5アイモッデーン』
詳細データ不明

『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』でウルトラ兄弟と競演したおサルの神様ハヌマーンが、こんどは仮面ライダーと競演した怪作。原題の「アイモッデーン」というのは仮面ライダーのことだそうだ。
他にジャンボーグAと競演した作品というのも存在するらしい。
どうしても観たい人はこちらで買える模様(ただしVCD)。

前半は日本制作の劇場版『5人ライダー対キングダーク』を再編集、後半はタイで撮りおろした新作フィルム中心に構成されている。
このタイ制作部分が実はえらいことになっているのだが、とりあえず解説から入ることにしよう。

なお、この映画はもちろん全編タイ語で、字幕など一切ついていない。そのため、ぼくの書いているストーリーはもしかしたら勘違いが混じっているかもしれないが、これからどんなにムチャクチャなストーリーが語られても、フカしや作りではないのでご了承いただきたい。


で、まずハヌマーンだが、これはインドの叙事詩「ラーマヤーナ」に登場する白猿の神様だ。
円谷プロとタイの合作映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』でスクリーンに初登場したわけだが、その登場の仕方もすごかった。

ある村にあった仏像の首を盗んだ3悪人を捕まえようとした少年が、逆に額を拳銃で撃ち抜かれて死亡。命がけで仏像を守ろうとした少年の行いに感心したウルトラの母が、少年をハヌマーンとして生まれ変わらせたのである。

ハヌマーン誕生。
登場シーンは全くウルトラマン。


ハヌマーンはさっそく3悪人を追跡。
「仏様を信じない人は死ぬべきだ」
とすごいことを言いながら巨大化して彼らを追い回し、踏み潰したり握りつぶしたりして退治するのだった。
仏敵に対しては徹底して無慈悲なところがいかにも仏教国の神様だが、子供が観るような映画でこれだけやるというのは、よく知らないがお国柄というのもあるのかもしれない。
ちなみに上で説明したくだりは、本作の回想シーンでまるまる流用されている。


いっぽう敵のキングダークというのは、『仮面ライダーX』に登場した敵のボス。つねに頬杖をついたまま部下に命令を下すその巨大な姿は威圧感たっぷりで、当時の子供たちを震え上がらせたものであった。

キングダーク(頬杖)。
オリジナル版キングダーク(画面奥)。


その正体は外見どおり巨大なロボットで、中にゾンビみたいな顔の博士が乗って操っていたのだが、それはオリジナル設定の話。
本作『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』では、キングダークは「ああいう外見の人」というあまりにも無茶な設定に変えられているのだ。
そればかりではない。本作独自の設定を挙げてみよう。
★場面によって伸縮自在。人間大だったり巨大化したりする。
★体色が銀色だったり黒かったりする(タイで作ったぬいぐるみが銀色のため)。
美女の生き血を飲むのが好き。
★落ち着きも威厳もない。
★巨大化したときはガンダムハンマーを操る。
すでにクラクラしている人もいるかと思うが、こうなるともう名前以外はオリジナルと全く違う存在と言っても過言ではない。


『仮面ライダーX』主題歌(タイ語バージョン)にのせて、タイの一般道路を横一列で疾走する迷惑な5人ライダーの姿から幕を開ける本作。

迷惑運転その1。
中央線を軽やかにはみ出すライダーマン(左端)。


ライダーたちはのんきに手など振ったりしているが、後ろの車に煽られたりしていて、本当に迷惑な感じである。

迷惑運転その2。
この後、左端のバイク(一般人)に猛然と追い抜かれる。


なお、この並び順でもわかる通り、主題歌は『仮面ライダーX』だが、タイでのライダーのリーダー格はV3のようだ。


さて、血を飲むのが大好きな怪人キングダークは、部下の怪人たちに女をさらってこさせては生き血を抜いてグビグビやっていたが、仮面ライダーたちにたびたび邪魔をされてしまう。
怒った彼は、ハヌマーン誕生のきっかけとなった3悪人の一人、紫ジャージの男を地獄からよみがえらせ、自分の配下につける。
さらに紫ジャージの男がさらってきた科学者に新怪人コウモリフランケンを作らせ、怪人軍団とともにライダーにぶつけるが、5人ライダーの前に軍団はあっけなく全滅してしまうのだった。

このあたりまでで全体の尺の半分ほどだが、すでに素材である『5人ライダー対キングダーク』のフィルムはほぼ使い切ってしまっている。
というわけで、ここからは新撮フィルムだけの完全タイオリジナル展開になり、物語は次第に怪しくなっていく。


怪人軍団を倒した勢いで、相変わらず美女の生き血を抜きまくっているキングダークの基地に、いきなり乗り込み大暴れする5人ライダー。
ちなみに生き血を抜く作業の際は、被害女性のうめき声が「あぁん、はぁん、うぅん」と鼻にかかってたいへんエッチ。ご期待ください
このキングダーク基地襲撃のシーンでは、紫ジャージの男をひき殺さんと、バイクで延々追いかけまわす無慈悲なV3の勇姿も拝むことができる。

容赦なし。
死ぬ気で逃げる紫ジャージと、殺す気で追うV3。


やたら長い戦闘の末、捕えられていた科学者や女性たちを救出したのもつかの間、敵の爆撃によりライダーたちは全員死亡。せっかく助け出した女性たちも取れ戻されてしまう。

5人ライダーの死体がゴロゴロ転がる中、気の抜けるテーマ曲とともにひょっこり登場したハヌマーン。
彼がやおら踊りエネルギーを注入すると、ライダーたちは元気に復活。再びキングダーク基地に向かうのであった。
5人ライダーを見送ったハヌマーンは、再び気の抜けるテーマに乗って、ひょーいとどこかに飛び去っていった。
一緒に戦え。

再び基地を襲撃する仮面ライダー軍団。
さすがにこんどは簡単に死んだりしないが、キングダーク(人間大)は5人がかりでも手を焼いてしまうほど強かった。

刀は反則では。
蛮刀を手に斬りかかるライダー軍団。


刀を手にしての斬り合いでも決着がつかず、V3はいよいよ奥の手をつかう。

ライダー合体である。

4人の仮面ライダーの姿がエネルギー体と化してつぎつぎV3に重なり、そして現れた新しい戦士の姿は……外見上何の変化もないV3であった。

激しくガックリさせられる合体であるが、それでもかなわないと見たのか、キングダークは巨大化して応戦する。
V3もバイクにまたがり空中飛行、ミサイルを発射し……ってもうここまで原作無視されるといっそ爽快である。
そんな奮戦もむなしく、キングダークにハエのごとく平手で叩き落とされてしまうV3。
やはり人間大のヒーローでは、巨大な敵には分が悪いのか。
どうする仮面ライダー。
と、そこへ巨大化したハヌマーンがまたしても唐突に現れ、キングダークに敢然と挑みかかった。

おいしいところを猿にさらわれてしまいました。

こうなってはもはや出番もないので合体を解き、なすすべもなく巨人たちの戦いを見守るしかできないライダーたち。

ガンダムハンマー対刃物。
ハンマーを手にした白い奴。


かたや刃物、かたやガンダムハンマーを振り回して暴れまわるうち、ついにハヌマーンがキングダークを打ち倒した。倒れたキングダークに馬乗りになり、刃物でノド笛にトドメの一撃を加えるハヌマーン。
どすっ!
「ぐえぇぇぇぇぇぇ!!」
キングダークは血の海で絶命……ってものすごく後味悪いんですが。
ハヌマーンはこの後、さらに紫ジャージの男もきっちり殺して地獄に送り返していた。
めでたしめでたし……めでたいのか


タイ制作部分はこのようにドラマもすごいが、造形も劣らずすごい。
オリジナルなんかロクに観ないで造っているんじゃないかという気がするほど、ダイナミックかつアバウトな仕上がりなのだ。
例えばこれ。

背後にどろぼう。


言われないとわからないと思うが、この銀色の中年はキングダークである。
上のほうの写真とちょっと見比べてみていただきたい。
この等身大のぬいぐるみが何の説明もなく出てきて威張っているもんだから、最初観たときはタイのオリジナル怪人なのかと思ったぐらいだ。
物語が後半に入ったころ、ようやくこれがキングダークだと気付いて唖然とさせられた。

それもそれだが、背後にいる戦闘員にも注目していただきたい。

顔がどろぼう。

コンビニ強盗じゃないんだから、目出し帽はないだろうと強く思った次第である。
この写真ではわかりにくいが、体の模様も変な虫みたいなのが描いてあって、かなりいい加減。


しかし怪人や戦闘員ぐらいだったらまだかわいげがあるが、ヒーローさえもえらいことになっているのである。
ちょっとこの写真を見ていただきたい。

オリジナル。


これは仮面ライダー4号・ライダーマンである。
仮面ライダーでは唯一仮面から口を露出している男で、仮面がずれた拍子に中の人の目玉が見えただのなんだの、とかく馬鹿にされがちな不遇のライダーだ。
しかし目が見えていたぐらいならまだよかったのだ。
この映画では、なんと着付けを間違えられてしまっている


どろぼう。
ドジャーン。


仮面がまるで頭巾のような扱いを受けているわけだが。
世界広しといえども鼻だけ出してるヒーローというのもちょっといないと思う。

ものすごく落ち着きの悪い感じにされてしまったライダーマンに合掌しつつ、新年1発めの映画レビューを終わります。
ご静聴ありがとうございました。
【2005.01.08 Saturday 22:31】 author : 猫パンチ | 映画 ハ行 | comments(20) | trackbacks(4) |
ブレインデッド◇オーストラリアの漫☆画太郎。
ブレインデッド
ブレインデッド

ビデオ版ジャケ。

<1992年/ニュージーランド/104分>

監督:ピーター・ジャクソン
脚本:ピーター・ジャクソン 、スティーヴン・シンクレア 、フランシス・ウォルシュ
音楽:ピーター・ダゼント

出演:
ティモシー・バルム (ライオネル)
ダイアナ・ペニャルヴァー (パキータ)
エリザベス・ムーディ (母親ベラ)
イアン・ワトキン Ian Watkin (レス伯父さん)
ブレンダ・ケンドール (看護婦マクタビッシュ)
スチュアート・デヴァニー (マックダラー神父)
ジェド・ブロフィー (ヴォイド)


残念ながら、ビデオもDVDもすでに廃盤。
すごく説明しづらい内容だが、アマゾンの紹介ではこんな感じだ。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
ラットモンキーの毒牙にかかって死んだママがゾンビとなって甦った!そして看護婦、神父、パンク・キッズが次々とゾンビ化。うぶな青年・ライオネルはこの危機を乗り越え、我が家へ恋人を迎え入れることができるのか?全編血まみれエンタテイメント。


よくあれをこの字数でまとめたものだとまず感心。けっこう的確です。

そんなことより監督がピーター・ジャクソンというのが注目で、もちろん大ヒット映画「ロード・オブ・ザ・リング」の監督と同一人物だ。
この人には「バッド・テイスト」という作品もあって、これもタイトルどおりの代物。溶けかかったソフトクリームみたいな顔をしたおばけが銃を構えるジャケットが印象的……というかそれしか憶えていなくてすいません。
両方ともたしか80年代終わりか90年代初めの作品だったと思うが、ぼくも含めてこのころホラーやスプラッタをよく見ていた人にとって、ピーター・ジャクソンといえばまぎれもなくコッチの人であり、逆に「ロード・オブ・ザ・リング」が彼の作品だと知ったときのほうが驚いた。
「死霊のはらわた」のサム・ライミが「スパイダーマン」撮ったときも、こうは驚かなかった(「ダークマン」というクッションもあったし)。
サム・ライミが徐々に移動していったのに対し、こちらは瞬間移動という感じである。そりゃびっくりもする。
意地の悪いレンタルショップでは本作と指輪を並べて置いてあるかもしれない。指輪につられて借りた人はショックを受けると思うが。

と監督の話ばかりしていても仕方なので内容に触れると、とにかくやりすぎ演出が楽しいコミカルスプラッタである。
が、楽しいと思うのはスプラッタものを見慣れた人にとっての話であって、そういうのに慣れてない人は吐くかもしれない。気持ち悪くてというより、油っこいものを食べ過ぎて吐く感じだ。要するにコッテリなのである。

漫画で言うと漫☆画太郎の作風に近いか。
死んでしまったママに防腐剤を注入しすぎて、目や鼻や口からどぼどぼ薬剤を噴出させてしまう場面など、ほとんどそのまんま彼の漫画に出てきても違和感のないシーンである。

どどどどどどど
「オゲー!オゲゲーー!!」


リアル漫☆画太郎。
絵柄もそっくり。



おすすめは、神父が墓場でゾンビの群れに襲われる場面。
ゾンビたちに囲まれた神父、やおら構えたかと思うと、襲い掛かってくるゾンビにパンチ!キック!回転脚!
まるでクンフー映画のような華麗な技で、腕を折ったり首をはねたり、次々ゾンビを倒していくのだが、スパーンとはねたゾンビの首がヒューンと落ちてきて神父の頭にガブリ。彼もゾンビに……ってこう書いても冗談だと思うだろうが本当だ。
ちなみになんでただの神父がこんなに強いのかの説明は一切なし

その後ゾンビ神父は、看護婦のゾンビと元気に合体して赤ん坊を作る。
ビデオ版のジャケットはそういうことをあらわしているわけだが、ジャケでメインキャラのごとき扱いの看護婦ゾンビは、本当にチョイ役なので注意。


クライマックスでは100人ぐらいのゾンビ相手に、芝刈り機を抱えて突進していく主人公。足元には大量のミンチができ、腕や脚がぞんざいにスパンスパンとんでいく。しかも全員倒すまでみっちりとやる

祭りのあと。
ゾンビ退治数史上最多記録。



ラストにはゾンビになったママがなんと……ってこれは書くのをやめておこう。実際に見て爆笑、もしくは呆れていただくのが一番だと思う。


とまあちょっと書き出してみただけでこの濃さだが、全編がこんな調子なのである。しかも2時間もある。撮ったフィルムを短くできない監督なのかもしれない。

追記@05年6月4日
別のエントリーにも画像を追加したので、もっと画面写真が見たい方はこちらへどうぞ。









【2004.08.15 Sunday 19:16】 author : 猫パンチ | 映画 ハ行 | comments(12) | trackbacks(6) |

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