社会の窓からこんにちわ

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【2015.04.27 Monday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
片腕カンフー対空とぶギロチン◇ギロチン対ワナ。
片腕カンフー対空飛ぶギロチン
片腕カンフー対空とぶギロチン
1975年/香港/85分


原題:One Armed Boxer vs the Flying Guillotine
配給:松竹

スタッフ
監督: Jimmy Wang 王羽
製作: Wong Cheuk Hon ウォン・チュー・ホン
脚本: Jimmy Wang 王羽
字幕監修: 進藤光太 シンドウコウタ

キャスト(役名)
Jimmy Wang 王羽 (兪天竜:Yu Yie Un)
Kam Kong カム・カン (封神:Funchen Yutie)
Wu Shao Tie ウー・シャオ・ティー (武小蝶:Shaotie)

ストーリー(キネ旬DBより)
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
奥山中に住む封神無忌(カム・カン)は、盲目だが、空飛ぶギロチンという恐ろしい刃物の武器の達人である。清朝のチェン皇帝時代、護衛兵として仕えていた封神は、ある日門弟が片腕の拳士・兪天竜(ジミー・ウォング)に殺された復讐のため山を下りた。兪は愛国の志士であったが、革命のため門弟を殺してしまったのだ。ある日、カンフー・チャンピオン・タイトルを賭けたトーナメントが開催される。封神は出場し、片腕拳士を片っぱしから殺し、兪の道場も襲う。重傷を負い逃げた兪は武小蝶とめぐり逢い、ギロチンに対抗する技を工夫する。そしてついに二人の対決の時がやって来た。兪は竹を使って斧を飛ばすワナをしかけ、激戦の末封神を倒すのだった。


……と、このようにキネ旬DBには書いてあるけれど、けっこう間違っているので鵜呑みにしないように。引用しておいてアレだが。

今回も「爆裂BLOG」のバビゾ姐さんご提供のDVDにて鑑賞。
『片腕ドラゴン』(未見)という映画の続編で、1作目にて自分の右腕を叩き落した男を殺して復讐を果たした片腕ドラゴンが、こんどは殺した男の師匠に狙われるハメになる。

この盲目の老師匠・封神の武器が、タイトルにもなっている空とぶギロチンだ。
底の抜けた鳥かごみたいな形になっていて、口の部分に刃が埋め込んである。それを放り投げて敵の頭にスポッとかぶせ、グイっと引き寄せると、首がスパーンと取れるという仕組みだ。

すっぽり。
この直後「スパーン」


また、折りたたむと超電磁ヨーヨーみたいな使い方も可能。

ゴーゴー夕張。
超電磁ヨーヨー。


『キル・ビル』観た人には「ゴーゴー夕張が振り回していた武器の元ネタ」と言ったほうが通りがいいかもしれない。


そんな物騒きわまる武器を操る封神だが、拳法の達人である彼は、素手でも充分強い。
それを端的に物語るのが、冒頭、山ごもり中の彼の元に飛んできた伝書鳩を捕えるシーンだ。
庵の屋根の上に止まった鳩に向かい、気合を込めて「ガチョーン」を繰り出す封神。
すると鳩は、吸い込まれるように彼の手の中に収まってしまうのだ。

かつて谷啓はあるTV番組で「ガチョーン」の極意について
「手は『ガ』で押し出し、
 続く『チョーン』で森羅万象を掴み取るようにグイと引く」
というような意味のことを語ったことがあったが、まさにその極意を修めた達人・封神。弱いはずがない。

その彼が、弟子の死を知り、復讐に動き出したのだ。
狙うは片腕ドラゴン・ジミーさん。
封神は庵に火を放ち、僧に化けてジミーさん退治に旅立つのだった。
そのころジミーさんはといえば、弟子たちの目の前で、壁や天井をすたすた歩いたりしていた。忍法か。


さて町にやってきた封神。
宿屋で「俺が片腕ドラゴンだぞ」と威張る酔っ払いを発見、さっそく空とぶギロチンでスパーンと首をはねてしまった。
ところが殺したあとで本人ではないとわかり、
「失敗した!」
失敗どころの騒ぎではないが、一流の武芸者は立ち直りが早い。

「まあいい、片腕のやつは皆殺しだ

ポジティブなのかヤケクソなのかわからない理屈でその場を収めるのであった。


さてそのころ、その町では武術会が行われていた。
じつはこの大会には、ジミーさんの参加を見込んで、封神配下の3人の外国人が選手として送り込まれていたのだ。
が、肝心のジミーさんは、参加を要請されても
「名声には興味がない」
と観戦を決め込む始末。
主役不参加のまま武術会は開始された。

それじゃ面白くないんじゃないの、と思ったら大間違い。
弁髪で敵を絞め殺す男はいるわ、刀が埋まった足場の上で闘う男はいるわと、「魁!男塾」なみの荒唐無稽な試合運びで観客を飽きさせないのである。
外国人軍団も負けてはいない。
そこらじゅうにツバを吐くムエタイ戦士、ノミのようなジャンプ力を誇る侍、腕が伸びるインドのヨガ戦士と、こちらもデタラメのオンパレード。

その中の1人、無刀流を名乗るジャンプ侍・躍馬二郎はなかなか卑怯な試合を見せてくれる。
トンファーのような十手のような武器で戦うのだが、じつはその武器には刀が仕込んであり、それで相手の心臓をぐっさり刺して倒すのだ。
この試合を見ていたジミーさん、ここで不穏な一言を漏らす。

「なにが無刀流だ……やるな、参考にしよう

何の参考ですかジミーさん。

このあとジミーさんは、主催者から「出場してくれませんか」と書いた手紙が回ってきたのに気分を害して帰宅。
その後の試合で蛇拳を操る片腕男が出場したときに悲劇は起きた。
案の定、封神が出現したのだ。
またもや片腕だというだけで、よく確かめもせずに蛇拳の男の首をはねる封神。
人違いおよび乱入を主催者にとがめられた彼は、主催者を殺し、武術会をメチャクチャにした挙句、会場に火を放って逃走するのだった。
去り際に火を放つのが好きな人といえる。


武術会での騒ぎで、自分に復讐しようとする封神の目的を察知したジミーさんは、彼と外国人軍団を迎え撃つべく作戦という名のワナを練る。

まずやってきたのは、伸縮自在の腕を持つヨガ戦士。
ヨガって武術じゃなかったと思うが。

ヨガの神秘。
「俺様の技を受けてみるヨガ!」


元祖ダルシムだけあってジミーさんも苦戦するが、なんとか実力でこれを粉砕。
残る3人には、ジミーさんの恐るべきワナ地獄が待ち構えているのであった。


最初の犠牲者となったのはムエタイ戦士。
ジミーさんの待ち構える6畳ほどの広さの小屋に誘い込まれてしまった彼。
小屋は床が鉄板になっていて、床下でジミーさんの手下がメラメラ火を燃やすものだから、裸足の彼にはたまらない。窓から逃げようとすれば、外からいっせいに槍が突きだされる

地獄の密室。
掛け値なしの絶望的状況。


逃げ場を失った彼に、しっかり靴を履いて涼しい顔のジミーさんは遠慮なく襲いかかり、ついには鉄板焼きにして殺してしまうのだった。

続いて毒牙にかかったのは、ジャンプ侍・躍馬二郎だ。
彼はジミーさんの右胸に仕込んだ隠し短刀でぐっさり刺されて死亡。
武術会での不穏な一言どおり、見事「参考」を活用してみせたジミーさんであった。


残るは封神ただ一人だが、ジミーさんもさすがにあなどれないと思ったのか、彼に対しては3段構えのワナを用意している。

ワナ1:竹の柱を何本も立てて戦う。

空とぶギロチンを竹の柱で受け止め、刃こぼれをさせようという作戦だ。これは見事に成功し、ギロチンの首刈り機能は封印されてしまった。

ワナ1。
「うぬーっ!」



ワナ2:聴覚を奪う。

無数の鳥を放した小屋に誘い込み、羽音とさえずりで封神の聴覚をかく乱しようとした。
封神は鳥の群れにうろたえはしたが、ジミーさんの居場所は的確にキャッチ。作戦は失敗に終わった。

ワナ2。
「むはーっ!」



ワナ3:飛び道具。

ワナ2が通じないと知ると、ジミーさんはさらに棺桶屋に移動。
壁一面に立てかけた板に小石をぶつけ、その音で封神を翻弄した。
さらに、ところどころに手斧を飛ばす装置を仕掛けておき、それを封神めがけて何発も発射。

ワナ3。
「ぐわーっ!」

続・ワナ3。
「ぐふーっ!」


手斧をドバドバ打ち込まれながらも気力で戦う封神だったが、ついに限界に達したところをジミーさんの必殺拳で吹き飛ばされ、棺桶に叩き込まれて絶命するのだった。

気力の限界。
「痛いんじゃぁ!」最後の力を振り絞り逆ギレする封神。



それが主人公のやることかと言いたくなるほどのやりすぎの数々、こうして書き出してみるとかなりの非道ぶりであるが、それをあまりどぎつく感じさせないのは、やはりジミーさんの人徳だろう。
小柄なせいもあるが、拳法の達人だというのに、あまり強そうに見えない、どこか気の弱そうな、育ちのよさそうな感じ。

参考にしよう。


アングルによってはちょっと皇太子にも似てたりするが、そのへんのイメージが、残虐行為を実際よりソフトに見せる効果があるように思われる。
同じことをヤン・スエがやったら、と考えるとわかりやすいかもしれない。


余談だが、DVDの映像特典に載っていたキャスト紹介のコメント、約2名ほど印象深いものがあったので一部引用したい。

カム・カン(封神役)
90年代序盤にはアメリカで洗濯屋を経営していたが、現在の消息は不明である。

ワン・ウィンサン(ヨガ戦士役)
現在は残念ながら仕事に恵まれず、タクシー運転手で生計を立てているとのこと。


ちょっぴり切なくなりました。
【2005.02.22 Tuesday 03:36】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(6) | trackbacks(5) |
コイサンマン・キョンシーアフリカに行く◇ブルース・リーもアフリカに行く。


タイトル画面。
コイサンマン・キョンシー アフリカに行く
1990年/香港/107分


原題:非洲和尚・Crazy Safari
配給:中野武蔵野ホール配給

スタッフ
監督: Billy Chan ビリー・チャン
脚本: Barry Wong 王晶 バリー・ウォン
撮影: Henry Chan ヘンリー・チャン
Wingle Chan ウィングル・チャン

キャスト(役名)
林正英 ラム・チェンイン (道士)
Chistopher Chan クリストファー・チャン (サム)
Nixau ニカウ (Nixau)

ストーリー ※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
イギリスに住む中国人のサム(クリストファー・チャン)は、ロンドンで御先祖様のミイラがオークションに出されるという噂を聞き、これを入手する。安らかに故郷の香港で眠ってもらおうと考えた彼は、道士(ラム・チェンイン)を呼び、ミイラをキョンシーにしてロンドンを飛び立つ。だが、その途中で飛行機がアフリカに不時着。2人は、ニカウ(本人)をはじめとするコイサンマンの部族と遭遇。飛び出したキョンシーに部族の人々もおっかなびっくりだ。この部族は、白人の奴隷商人とその手下の部族によって苦しめられていた。道士はキョンシーを使って立ち向かうが、適の一味にはブードゥー教の呪術師がおり、巨漢のゾンビを使っての攻撃に、道士たちも大苦戦。その時、サムの持っていたブルース・リーのブロマイドを使い、道士は反魂の術をかけてリーの霊をニカウに憑衣させる。リーの魂が宿ったニカウは強い、強い。怪鳥音と共に目にも止まらぬ早業で、一味をたちまちノックアウト。ジャングルに平和が戻った。


「コイサンマン・キョンシーアフリカに行く」。
さっぱり事情の飲み込めないタイトルだが、これが映画の内容に忠実に沿った題名だから恐ろしい。

中国の妖怪とアフリカの一部族。
普通に考えたら、本来決して交わるはずのないレールであるが、普通に考えてたら映画なんて作ってられないよという香港映画人の大らかな思想のもと、こんな夢の競演がドカンと実現してしまった。

てんでバラバラ。
夢の競演。


コイサンマンとは「ブッシュマン」の名前で知られた部族だが、諸事情あったらしく、いつの間にか呼称が変わっていた(現在は「ブッシュマン」の呼称でも別に問題ないらしい)。
日本では「こいさん」といえばまず藤島桓夫「月の法善寺横丁」であるので、改名により、特に関西方面では混乱が生じた家庭もあるかと思われる。
なお、映画『コイサンマン』(旧『ブッシュマン』)シリーズは、原題も『THE GODS MUST BE CRAZY(訳:神さんアタマおかしいんちゃうの)』という失礼なタイトルであった。

一方のキョンシーとは「霊幻道士」シリーズなどでおなじみの吸血妖怪だ。
両手を前に突き出したまま両足でジャンプ、という独特の移動スタイルが小学生の間で大ブレイク。真似してトライしてみるものの、意外に疲れるため息を切らす子供が全国で続出した。ぼくは背中がつった
人間の呼吸を察知して襲ってくるが、道士にお札を貼られるととたんに操り人形と化してしまうという設定のおかげで、後年はコントの小道具のような扱いを受けていた。
もちろん1990年制作のこの映画でも、存分に小道具扱いされている。

余談だが、バビゾさんの「爆裂BLOG」のこちらの記事によると、最初にキョンシー映画を作ったのはサモ・ハン・キン・ポーだそうだ。
じつは『霊幻道士』シリーズの制作もサモハンなので、彼はゾンビ映画で言うところのロメロみたいな人だということか。おろそかにできない。

<追記@4月10日>
厳密には『霊幻道士』以前にもキョンシー映画はあったらしいが、現在のキョンシー像を作り上げた映画という意味で、サモハンをパイオニアといって構わないと思われる。ロメロ以前にもゾンビ映画はあったし。


そんな2大人気シリーズが合体した本作の最大の強みは、『コイサンマン』からはニカウさんが、『霊幻道士』からはラム先生こと林正英が、といった具合に、もとの映画の俳優がそれぞれ出演していることだ。
ぼく的には『フレディVSジェイソン』とか『マジンガーZ対デビルマン』規模の嬉しさなのだが。

パイルダー・オン。
無敵合体。



と、何の役にも立たない予備知識を一通り仕入れたところで本編再生。

いきなり表示される

「競売場だよ〜ん」

という日本語字幕が観客の脳みそを握りつぶす。
そこへ追い討ちをかけるように、なれなれしいナレーションが。

「これから始まる映画ってさー、どんなやつ?」
「俺もよく知らねぇんだ。友達からもらった券だからさ」

だれが会話してるんだ。

「タイトルは?」
忘れた
「主演は?」
「ニカウさん」
(スクリーンに白人が映る)
「この人?」
「違うよ、おかしいなぁ」

黙って観ろ。


この謎の会話ナレーションは要所要所でダラダラ挿入され、状況説明などをしてくれるのだが、字幕のセンスのせいか元々そうなのか、あんまり面白くない。が、すでに脳が握りつぶされているので気にせず鑑賞を続行。

<追記@4月10日>
後日オープニングのクレジットを確認したところ、この会話ナレーションを担当していたのは星周馳(シャウ・シンチー)と呉孟達(ン・マンタ)の『少林サッカー』コンビであった。
シャウ&ン。
証拠。


イギリスで競売に出されていた先祖(キョンシー)を買い取ったダメ青年サム。
キョンシーの調教師として雇ったラム先生とともにセスナ機で香港に帰る途中、アフリカ上空で燃料切れを起こす。
地図を見るとわかるが、アフリカ上空といえば、位置的には出発してすぐの地点。はじめからガス欠に近い状態で出発したのか。
「重いものを捨てろ!」
操縦士に言われて機内を見渡すと、なぜか3〜4ダースばかり山積みになっているコカコーラを発見。全てばらばらと投げ捨てるのであった。

それでも当然焼け石に水で、やむなくパラシュートで脱出する一行だが、その際にキョンシーとはぐれてしまう。

一方地上では、奴隷商人(まだいるのか)に捕まった女性たちを助けようとしたニカウさんが、逆に追い詰められてピンチに陥っていた。
話し合いで解決しようとする平和主義者のニカウさんだったが、先ほど飛行機から放出した無数のコーラがぼとぼと降ってきて悪漢を直撃。
ただの『コイサンマン』オマージュであるが、これを彼の仕業と疑われ、ニカウさんはますます立場が危うくなる。
そこへふわりと飛来するキョンシー。
奴隷商人を撃退したキョンシーを、ニカウさんは神様として村へ連れ帰る。

そうとは知らないラム先生たちは、ライオンやサイに襲われたり、猿と争ったり、ダチョウにまたがって疾走したりしつつも、なんとかコイサンマンの村にたどり着くのだった。

合体その1。
無茶をするラム先生。


この後しばらくは、村でのほのぼのエピソードが続く。
ほのぼのといっても、ウンコする場所を求めてラム先生が村中走り回ったり、ラム先生がニカウさんにクンフーを教えたりとかだが。
このクンフーを教わるくだりで見せるニカウさんの顔芸は、タイミングもドンピシャでかなり面白い。

北野武。
放送コードギリギリの顔芸。


そうこうするうち、奴隷商人が強力な助っ人を引き連れて逆襲してきた。
ブードゥー教の呪術師と、彼が操る巨漢のゾンビである。
ブードゥーはアフリカではなくハイチ島の呪術だが、キョンシー対ゾンビというビッグマッチの実現を前にして、細かいことを言うのは野暮というものだ。

キョンシーVSゾンビ。
夢の対決。


ゾンビの巨体にビビるキョンシーだったが、勇気をふりしぼってこれを撃退。
さらにラム先生は、こともあろうかニカウさんにブルース・リーの霊を憑依させて敵に立ち向かわせる。

合体その3。
「合体だー!」


『ドラゴン危機一髪』他から勝手に拝借したと思われるブルース・リー(本人)の映像を織り交ぜつつ、クンフーでばったばったと敵をなぎ倒していくニカウさん。
動きだけでなく、敵を踏んづけて泣きそうな表情になる顔マネまで披露。
その驚異の似てなさも含め、かなりの衝撃映像である。

顔芸その2。
無茶な顔真似をするニカウさん。


香港映画ならではのやりすぎサービス精神がクライマックスに大爆発するこの映画、ニカウ・リーを観るためだけに観ても損はないといえる。



おまけ画像1:冒頭でブラザーに絡まれるキョンシー。

「中国の服など着やがって!」



おまけ画像2:ニカウさん大活躍写真集

ニカウさんの鉄拳。


ほぁちゃぁ!


「お前!お前!それにお前!」



キャプチャしていて思ったが、やはりニカウ・リーは動いてるほうが断然面白いのであった。


関連エントリー:
「燃えよドラゴン◇燃える!お爺さん」
【2005.02.05 Saturday 17:32】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(6) | trackbacks(2) |
カブキマン◇悪ふざけとヒロイズムの狭間。
「かぁぶぅきぃま〜ん、さぁーんじょ!」
カブキマン
1989年 アメリカ 105分


原題:Sgt. Kabukiman N.Y.P.D

スタッフ
監督: Lloyd Kaufman ロイド・カウフマン
Michael Herz マイケル・ハーツ
製作: Lloyd Kaufman ロイド・カウフマン
Michael Herz マイケル・ハーツ
製作総指揮: Masaya Nakamura 中村雅哉
Tetsu Fujimura 藤村哲哉
脚本: Lloyd Kaufman ロイド・カウフマン
Andrew Osborne アンドリュー・オズボーン
Geoffrey W. Sass ジェフリー・W・サス
撮影: Bob Williams ボブ・ウィリアムス
音楽: Bob Mithoff ボブ・ミソフ
字幕: 岡田荘平 オカダソウヘイ

キャスト(役名)
Rick Gianasi リック・ジアナシー (Harry_Griswald)
Susan Byun スーザン・バイアン (Lotus)
Bill Weeden ビル・ウィーディン (Reginald_Stuart)
Thomas Crnkovich  (Rembrandt)
Noble Lee Lester  (Captain_Bender)

ストーリー:
※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
日本人一家惨殺事件を追うニューヨーク市警の刑事、ハリー・グリスウォルド(リック・ジアナシー)が乗り込んだ先の劇場では今しも日本のアングラ歌舞伎役者、サトウによる芝居が演じられていて、そこで突如始まってしまった銃撃戦に巻き込まれたグリスウォルドは今際のきわのサトウから口移しに不思議な「カブキ・パワー」をさずけられる。残されたサトウの孫娘ロータス(スーザン・バイアン)は、大企業の経営者であり慈善家であるレジナルド・スチュワート(ビル・ウィーディン)に化けた悪霊イーブルワンの復活を防ぐのが彼の使命だと告げる。最初は相手にしなかったグリスウォルドだが、しだいに自分の身体がカブキマンの姿へと変化し、不思議な力を帯びるのを見て、ロータスと共に修行に励み、その力を正義のために使うことを決意する。しかしそんな中、スチュワートは悪霊復活の儀式の生け賛としてロータスを誘拐する。駆けつけたグリスウォルドはついに悪霊としての姿を現わしたスチュワートを前にカブキマンに変身し、イーブルワンを倒してロータスを救出する。

もっと詳しく知りたいあなたに:
キャラクターデザインを手がけたサトシ・キタハラ氏のHP


この『カブキマン』、いつか観ようと思っているうちにレンタル店から姿を消してしまったため、ぼくにとって永らく幻の映画になっていた1本だったが、このたびサンタパパさんからいただいたDVDにてめでたく鑑賞。ありがとうございました。


本作は、どうしてそういうことになったのか、ナムコとトロマとギャガが手を組んで製作された映画だ。江戸木純も絡んでいたらしい。
トロマを相手に選んだ時点でちゃんとした映画を作るつもりがないことは明らかなはずなのだが、上記キタハラ氏のHPによると、カブキマンの最初のデザインは「ふざけすぎている」という理由でリテイクを食らったそうだ。
「ふざけかたが足りない」というなら話はわかるが、こういう映画はふざけすぎるくらいがちょうどよいのである。関係者の中に腹の据わっていない人間がいたらしい。

で、出来上がった映画はどうだったかというと、これが見事にふざけていたから素晴らしい。さすがトロマといった感じである。
タイトルからしてこうだ。

タイトル画面。
ニューヨーク市警カブキマン刑事。


け、刑事だったのか。
そういえば確かにジャケットでは警察手帳をかざしているが、あれは冗談でああいう小道具を使っているのだと思っていた。
そうか、刑事か。
と心を落ち着かせてから本編に突入。


……カブキマンは刑事である。
が、いくら自由の国アメリカとはいえ、はじめからああいう風体の男が刑事として大手を振って活躍しているわけではない。
普通の刑事だった男・ハリーが、ある日カブキマンになってしまうのである。

1000年ごとに1度この世に蘇ろうとする魔王。
大企業の社長・レジナルドという表の顔を持つ彼を倒すために、先祖代々カブキパワーを受け継いできた歌舞伎役者のサトウ一族がいて、ハリーは偶然からその力を受け継いでしまう。

カブキパワー注入中。
偶然こうなる。


それ以来、犯人を追いながら日本語で
「トンマッレケサッツ、ダ!」(訳:止まれ警察だ
と叫んだり、履き物が下駄に変化したりと、徐々にカブキ化していくハリー。
自らの変化に否定的な彼だったが、同僚の女性刑事がレジナルドの手下に襲われるのを見て、ついにカブキマンに変身する。
「カァブゥキィマーン、サァ〜ン、ジョ!」
見得を切り、裏声でオペラを唄いながら颯爽と登場するカブキマン。
確かに結果的に傾いているが、関係ないものまでごっちゃになっている。

襲いかかるチンピラたちを、手からハシやらスシやら飛ばしてなぎ倒していくカブキマン。
おかげで女性刑事は守ることができたが、駆けつけた警察にカブキマンの姿のまま身分証明をしてしまったために、ハリーは署内で変人扱いされてしまう。
無理もないといえる。

悲劇はさらに続き、入院していた女性刑事は、レジナルドの部下レンブラントが化けたニセ医者によって暗殺されてしまう。
怒りに燃えたハリーはレンブラントのアジトに赴き、カブキマンに変身!
……したはずだったが、カブキパワーを操る修行が足りなかったため変身に失敗。カブキマンではなくピエロになってしまう。
ピエロの姿では当然弱く、逆に追い掛け回されるハリー。

ランランルー。
三輪車で逃走するヒーロー。


このスラップスティックな追いかけっこのシーンにはなぜかムダに力が入っていて、やたら長いわ小道具使いまくるわカークラッシュはあるわと見応えたっぷり。こっちが本筋であるかのような張り切りようで、嬉しそうな監督の顔がぼんやり浮かんでくるほどである。顔知らないけど。
本作に限らず、アメリカ映画ってピエロを扱うととたんに理性がなくなりがちになるような気がするのだが、国民感情的になにか強い思い入れがあるんだろうか。


それはともかく、失敗に懲りたハリーは、カブキパワーを我が物にするべく歌舞伎役者サトウの孫娘・ロータスに入門する。
逆立ちしたまま米粒を数えたり、俳句と称した謎の英語ポエムを読んだりといった修行の末、ついにカブキパワーを会得したハリー。
それでもトラックと正面衝突するとこんなことになってしまうわけだが。

カートゥーン的表現。
トム&ジェリーでおなじみの例のアレ。


新生カブキマンの活躍で町の悪は一掃されたが、魔王は復活の機会を諦めていなかった。
「龍が水晶の輪をくぐり、豹の背中に猿が乗り、虎が美女を食べるときに魔王は復活する」
という、無理難題とも言える予言を成就させれば、魔王としての真の力が得られるからだ。

龍が水晶の輪をくぐるというのは、千年に一度だけ訪れる惑星の運行のことであった。
豹と猿と虎を自前で用意したレジナルドは、ロータスをさらってきて虎に食わせようとするが、彼女は駆けつけたハリーに救われる。
それならばと潔く予定を変更し、自分の秘書を虎に食べさせるレジナルド。
すると、彼の体は見る見る恐ろしい姿に変化していくのだった。

股間から芋虫。
魔王の真の姿。


さっそくカブキマンに変身して立ち向かうハリー。
なんだかちゃんとした映画のような緊迫したシーンである。
魔王のパワーとカブキパワーがぶつかったそのとき大爆発が起こり、魔王は消滅。世界はカブキマンによって救われたのであった。


さて、意外とまともなラストに感心しつつ眺めていたエンドロール。
よく読むと
「PEOPLE WHO DID NOT ACT IN THIS MOVIE」(出演してなかった人たち)
と称して、トシロー・ミフネやらセッシュー・ハヤカワやら書いてあって笑った。
ちなみにここで流れる主題歌はカブキロックス。
もっともなチョイスである。


随所で出てくるデタラメな日本文化については、確信犯だろうからいちいち言及しないが、そのへんを割り引いてみても、全体的に意外と楽しめる映画である。
サイテー映画とほぼ同義で語られることの多いトロマ映画だが、『悪魔の毒々モンスター』にしろ本作にしろ、くだらないけれどつまらなくはないのであった。
【2005.01.21 Friday 21:13】 author : 猫パンチ | 映画 カ行 | comments(8) | trackbacks(3) |

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